通販マーケッターEight!はどのような経緯で開発することになったのでしょうか?
当社は、折込広告を中心とした広告代理店として主に通販企業様とお取引をしておりました。
当時、広告業界での差別化をどう図るか苦悩している時に、1つのアイデアとして通販企業様の売り上げ管理を行えるシステムを開発するのはどうか、という発想を基に生まれたのが前身となる通販マーケッターでした。
その後、売上管理だけでなく、フルフィルメント業務や集計を一気通貫で行えるシステムのニーズが高まっていたこともあり、当社としても様々な時代の変化やニーズに対応していくため、システム開発事業に注力し2008年に通販マーケッターの販売を開始しました。
それから14年の月日が経ち、通販マーケッター自体の仕組み・基盤の経年劣化、単品リピート通販に特化した機能だけでなく、食品通販や総合通販等に対応しきれていなかったりと新たな課題も浮き彫りになってきました。
そのような課題がある中で、当社の柱になる新しいシステムを開発するべく、2019年より通販マーケッターEight!のプロジェクトが発足しました。
当社がお取り組みさせていただく事業社様は年商数十億円から事業を拡大し、年商数百億円を目指すクライアント様も多くいらっしゃいます。
そのため、独自の運用や販売方法にも対応可能なシステムとして、当社はASPやオープンソースのシステムではなく、前身のシステムと同様にクライアント様のご要望に合わせて機能を拡張できる「パッケージ+カスタマイズ」の構想にて開発を進めていきました。
また、今回はシステムの基盤としてMicrosoft社のAzure(PaaS)を採用しており、サーバのスペック変更が容易であり、拡張性・汎用性も高く、EC/通販企業の悩みの種である広告からの流入の増減にも対応でき、お客様の注文を止めない仕組みが可能となっています。
開発を進める中で大変だったことや苦労した出来事はありますか?
先ほど申し上げたMicrosoft社のAzureや、今回、通販マーケッターEight!の画面プラットフォームに新しくWPF(Windows Presentation Foundation)を採用したのですが、それぞれ実績が少なく仕組みや詳細を理解するのに時間を要したり、情報が少なかったため、新しいチャレンジとなり当初は苦戦を強いられました。
また、開発を始めて1年ほど経った時期にコロナ禍となり、会社に出社することが難しく、メンバー同士のコミュニケーション部分でも最初は戸惑いがありました。
プロジェクトの佳境時には50名ほどのメンバーが在籍しており、細かな情報共有やコミュニケーションは必須だったため、メンバー間で工夫をして認識齟齬が無いように努めていました。
通販マーケッターEight!のリリースを皮切りに、東通メディアの今後の展望はありますか?
通販マーケッターEight!はパッケージシステムであると同時に、クライアント様のご要望を反映するカスタマイズが可能なシステムです。皆様のご希望に沿えるような拡張性のあるシステムであること、また常に時代の変化に合わせ、機能をバージョンアップしてクライアント様と共に成長できるシステムでありたいと考えています。
また、様々な規模感のクライアント様や、リピート通販のみならず食品・アパレル・総合通販企業にもご利用いただけるように対応領域を広げて、通販マーケッターEight!の由来にもあるように「無限の可能性を持つシステム」として、皆様の期待に応えていきたいと考えております。
システムはもちろん通販事業の要でありますが、ただそれだけでは売上に繋がらず、1つの要素に過ぎないと考えております。通販マーケッターEight!は当社のメイン事業でもあり、一番のアピールポイントではありますが、その他のサービス・事業にも力をいれております。
そのため、当社はEC/通販企業様のトータルサポートを行う会社として、コールセンターやBPOセンター等、リアルな現場を持つこと、売上獲得の要である広告業やCRMのサービスを提供することで、クライアント様が求めるニーズや温度感を本当の意味で理解した上で、EC/通販の入り口から出口までを一気通貫でサポートいたします。