ECサイトの売り上げが頭打ちになったり、デザインが古くなったり、ユーザーの使い勝手が悪くなったりすると、リニューアルを検討するケースが多いです。
しかし、ECサイトのリニューアルには費用や時間もかかるため、失敗すると利益を大きく損なう可能性もあります。
そこで本記事では、ECサイトのリニューアルに成功した事例を詳しく紹介します。ぜひリニューアル検討の際の参考にしてください。
ECサイトのリニューアルとは
ECサイトのリニューアルとは、既存ECサイトのデザイン・システム・コンテンツを戦略的に再構築するプロセスです。売上の伸び悩みや機能不足、セキュリティへの不安など、具体的な課題を起点に、ゴールを明確にしたうえで進めることが求められます。
リニューアルは、その範囲によって大きく3段階に分かれます。業界では一般的に以下のように整理されています。
①デザインのみのリニューアル
カートシステムはそのままに、見た目や導線を改修する。コストを抑えつつUIを改善したいケースに適している
②システムリプレイス(機能改善含む)
デザイン変更に加え、機能追加や既存システムの入れ替えを行う。業務効率化や新機能の導入を目的とすることが多い
③フルリニューアル(フルスクラッチ)
デザイン・システム・コンテンツをすべて刷新する大規模な再構築。費用と期間はかかるが、根本的な課題解決が期待できる
この3段階によってコストは桁違いに変わります。
「どこまでリニューアルするか」を最初に明確にしておかないと、予算超過や当初の予定より作業範囲が際限なく広がる事態を招きやすくなります。詳しくは次の費用相場をご参照ください。
なお、本記事では用語を以下のように定義します。
「改修」は既存システムの一部を修正・変更すること、「リプレイス」はシステム全体を別のものに置き換えること、そして「リニューアル」はこれらを包含するより広い概念です。
ECサイトリニューアルの費用相場
ECサイトのリニューアルにかかる費用は、リニューアルの範囲とシステムの選択によって大きく変わります。
以下に一般的な費用目安をまとめます。
| リニューアルの種類 | 費用目安 |
| ①デザインのみ(カート変更なし) | 30〜100万円 |
| ②機能改善含むリニューアル | 100〜300万円 |
| ③システム入替(パッケージ利用) | 300〜1,000万円 |
| ④フルスクラッチ開発 | 1,000万円〜 |
デザインのみの改修であれば比較的安価に対応できますが、システムを入れ替えるリプレイスやゼロから開発するフルスクラッチになると、費用は一気に数百〜数千万円規模になります。
費用の見積もりでは、初期費用だけでなく月額のランニングコストも必ず試算してください。初期費用を安く抑えられるシステムを選んでも、オプション機能の追加や従量課金、外注改修費が積み重なり、結果的にトータルコストが高くなるケースは少なくありません。
予算の上限・下限をあらかじめ設定したうえで、自社に必要なリニューアルの段階を見極めることが重要です。
ecサイトのリニューアルで課題を解決した成功事例

ECサイトのリニューアルを検討する際に、他社の成功事例を知ることは重要なポイントです。
ここでは、リニューアルに成功した事例を14社紹介します。ぜひ検討材料の1つとしてご活用ください。
株式会社小山弓具

明治四十年創業の老舗として弓具を販売している株式会社小山弓具は、長年にわたって培った伝統と専門性を活かしつつ、ECサイトを刷新してオンラインでも顧客を獲得できる体制を整えました。
特に、弓や矢などの専門性が高い商品について詳しい説明が求められるため、商品ページでは写真の見せ方や解説文を工夫し、初心者でもわかりやすい構成を実現しています。
また、在庫管理が自動化され、店舗とECの在庫を一元化してリアルタイムで連携できるようになりました。
さらに、カスタムプラグインを活用して会員ごとのポイント設定や注文履歴の管理を最適化し、リピート購入の促進にも成功しています。
- 専門性の高い商品説明:伝統工芸に近い弓具ならではの魅力を、写真や動画を交えたページ構成で表現
- 在庫情報の一元管理:システム連携により、店舗在庫とオンライン在庫をタイムリーに連動
- 顧客満足度の向上:操作性の良いカート機能や会員管理を強化し、初めての購入でも安心して注文可能に
こうした取り組みにより、地域の固定客だけでなく、全国からの受注も増加し、売上アップにつながっています。
参考:株式会社イーシーキューブ「カスタムオーダーシミュレーションで実店舗のように選ぶ楽しさを。サイトリニューアルにより販路拡大に成功した老舗弓具メーカーの挑戦」
株式会社タマス

卓球用品の総合ブランド「バタフライ」を展開する株式会社タマスは、トップ選手から一般プレイヤーまで幅広いニーズに応える商品ラインナップをそろえています。
同社はECサイトをリニューアルし、ユーザーが目的の商品を探しやすい検索機能やスムーズな購入フローを整備しました。
特に、卓球ラケットやラバーなど種類が多岐にわたるため、商品カテゴリを細分化し、それぞれの特長や適合プレースタイルを明示しているのが特徴です。
また、顧客がラバーとラケットをセット購入しやすいよう、関連商品を合わせて表示させる仕組みを実装し、客単価アップを実現しました。
- 多彩な商品カテゴリ:用具やアパレルなど、卓球用品をカテゴリごとに整理
- 関連商品の提案:ラバーやケースなどを組み合わせて購入しやすい導線を確保
- 購入フローの最適化:結帳ステップを短縮し、注文完了までのストレスを軽減
これらの工夫により、サイト回遊率と購入率が大幅に向上し、顧客がスムーズに商品を選べるECサイトへと進化しました。
参考:EBISUMART Media「卓球用品ブランド「バタフライ」を提供するタマスが自社ECサイトリニューアル後に強化したサービスとは」
丸真食品株式会社

納豆や大豆加工品の製造を行う丸真食品株式会社は、舟納豆という看板商品を中心に売り上げを伸ばしてきた老舗企業です。
同社はECサイトをEC-CUBEでリニューアルし、地元ならではの風味や製法のこだわりを、オンライン上でもしっかり伝えられるようデザインやコンテンツを強化しました。
商品ページでは、納豆本来の味わいだけでなく、栄養や健康メリットもわかりやすく解説し、全国のユーザーに向けて情報を発信しています。加えて、購入頻度の高い顧客向けに定期購入プランを導入し、リピーターの獲得にも成功しました。
- 地元の魅力を発信:製造工程や歴史をコンテンツ化し、独自の価値をアピール
- 定期購入プラン:繰り返し購入される商品を定期便として提供し、顧客の利便性を向上
- 操作性の改善:決済フローと会員登録画面を簡潔化し、離脱率を低減
こうした取り組みの結果、地元客だけでなく遠方の納豆ファンからの注文が増え、オンラインならではの販路拡大を果たしています。
参考:株式会社イーシーキューブ「納豆通販日本一を目指す、舟納豆様インタビュー。サイトフルリニューアルによりきめ細かなサービス提供に成功」
株式会社崎陽軒

横浜名物のシウマイで有名な株式会社崎陽軒は、長い歴史を誇る飲食企業として多くのファンを抱えています。
以前のECサイトでは情報が分散し、ユーザーが商品を探しにくいという課題がありましたが、リニューアルによって商品一覧やキャンペーン情報を一つのプラットフォームに集約しました。
購入者が送り先を複数指定できる機能や、のし・メッセージカードのオプションをわかりやすく設定できることで、贈り物としての利用機会を増やす施策に成功しました。
- 情報の一元管理:商品やキャンペーンをECサイトに集約してサイト内検索を向上
- ギフトニーズへの対応:複数配送先やのし対応を簡単に指定できる設計
- ブランドストーリーの発信:横浜と崎陽軒の歴史を紹介しながら、商品の魅力を訴求
これらの工夫により、自宅向け・ギフト向け両方の売上増を実現し、オンラインでも顧客満足度の高い買い物体験を提供しています。
CHOYA shops株式会社

梅酒や梅関連製品で知られるCHOYA shops株式会社は、もともと店舗中心の販売が主体でした。しかし、オンライン需要の高まりを受けて、ECリニューアルを行い海外への販路拡大とブランド認知度の向上を狙いました。
リニューアル後は、商品の文化的背景や製造工程をビジュアルやテキストでわかりやすく紹介し、日本国内だけでなく海外からの注文も増加しました。
また、多言語対応のページ構成により、外国人ユーザーでも簡単に購入フローを完了できる仕組みを整えています。
- 海外対応強化:多言語や海外決済機能でインバウンド需要を取り込む
- ブランドストーリーの訴求:梅文化やこだわりの製法などを丁寧に紹介
- 拡張性:新機能を実装し、キャンペーンやセール企画もスピーディに運用
このように、グローバル展開を踏まえた戦略的なリニューアルによって、国内外のファン獲得に成功しました。
参考:Shopify Japan株式会社「実店舗予約倍率11.5倍!梅体験専門店「蝶矢」が描くオンラインで体験を伝えるコマースの未来【アドテック東京2022レポート】」
Soup Stock Tokyo

野菜やスープをメインにしたおしゃれな飲食チェーンとして知られるSoup Stock Tokyoは、店舗販売だけでなくオンラインショップを強化しました。
「スープを通じて食の楽しみを提供する」という企業理念を持っていますが、ECでは温め方や料理のアレンジ例などの提案が不足していました。
そこでリニューアル時にはレシピページやSNS連携を充実させ、スープを使ったアレンジメニューを購入者と共有しやすくしました。また、定期購入コースを設けることでリピーター獲得も促進しています。
- レシピやアレンジ例の充実:購入者が日々の食卓に活用しやすい情報を提供
- 定期購入によるリピート率向上:毎月異なるスープが届くコースなどを用意
- 洗練されたブランドデザイン:シンプルかつ見やすいUIで、企業イメージを損なわない
このように、店舗とECの両軸で顧客に価値を提供し、スープ好きのコミュニティを広げる施策として成功を収めています。
参考:Shopify Japan株式会社「「Shopify Plus」が叶えたSoup Stock Tokyoのお客様に寄り添うこだわり――店舗とECのシームレスな連携、細やかなギフト対応――」
野菜をMOTTO

カップ入りスープ「野菜をMOTTO」は、モンマルシェ株式会社が展開するブランドで、ECリニューアルによって売上アップを実現しました。
従来のサイトでは商品魅力が十分に伝わりきらず、購入数が頭打ちになっていたため、商品ページに素材や産地のこだわりを丁寧に記載し、写真や動画を用いて視覚的にも美味しさをアピールしています。
さらに、ギフト需要を掘り起こすための専用ページを新設し、定期購入との併用割引などを打ち出したところ、リピーター率が高まったことが大きな特徴です。
- 素材へのこだわりを明確化:産地情報や農家のストーリーを掲載して差別化
- ギフト需要の拡大:可愛いパッケージデザインやセット商品を提案
- 定期購入プランの拡充:リピート顧客が気軽に利用できるプランを導入
こうした施策によって、目標としていた客単価アップを達成し、新規顧客とリピーターの双方を取り込むECサイトへと進化しました。
参考:Shopify Japan株式会社「試行錯誤のスピード感を求めてASPカートからShopify Plusへ!「野菜をMOTTO」のサイト移行実録」
株式会社Francfranc

インテリアや雑貨を扱う株式会社Francfrancは、スタイリッシュでトレンド感あふれる商品展開が魅力です。
リニューアルで、ブランドビジュアルとEC機能を高度に融合し、世界観を重視したデザインを全面的に採用しました。また、大量の商品をスムーズに検索できるよう、カテゴリやフィルター機能を拡充し、回遊性を高めています。
さらに、InstagramやYouTubeなどのSNS連携を強化し、商品写真の投稿をECサイトに反映させる仕組みを整えることで、ユーザーが実際の利用シーンをイメージしやすくなった点も特筆すべきポイントです。
- ブランドイメージの徹底:オンラインでも店舗同様の世界観を提供
- SNSとの相乗効果:インフルエンサーやユーザー投稿を活用して購買意欲を高める
- フィルター検索の充実:カラーやサイズなどの条件で一度に商品を探せる
こうした取り組みにより、EC売上とブランド認知度がともに上昇し、オンライン顧客にもFrancfrancらしい魅力を届けることに成功しました。
参考:Shopify Japan株式会社「3年で売上5倍!Francfrancが考える自社EC成長の秘訣!?」
BRUNO株式会社

家電やキッチン用品などを展開するBRUNO株式会社は、デザイン性と機能性を兼ね備えた商品ラインナップで人気を博しています。
リニューアルによりサイト全体の世界観やカラーリングを統一することで、BRUNOならではのスタイリッシュなイメージをオンラインでも発信できるようにしました。
加えて、ユーザー導線を見直してカテゴリ別に商品を整理し、カートに至るまでのステップ数を削減することで、購入率の向上につなげています。
- 世界観の統一:カラーバリエーションや写真レイアウトをブランド基準に合わせて設計
- カテゴリ分類の見直し:調理家電やインテリア雑貨などの切り分けをわかりやすく再編
- 購入フローの簡略化:ワンクリックでカートへ移動できる仕様やゲスト購入を導入
こうした最適化の結果、サイト滞在時間が延び、ブランドのファン層が増加し、売上面でも高い成果を得られています。
参考:EBISUMART Media「EC成長率150%超!BRUNOを運営するイデアインターナショナルがリニューアルを機に急成長したワケ」
株式会社ボークス

模型やフィギュアの企画製造・販売を行う株式会社ボークスは、コアなファンが多い趣味性の高い商品を扱っています。
同社はECリニューアルを行い、販売中の商品数や在庫状況を管理しやすい仕組みに一新しました。特に、限定品やイベント時に発生するアクセス集中に対応できるよう、サーバー負荷への対策も施しているのが大きな特徴です。
商品詳細ページでは豊富な写真とともに、サイズや仕様を細かく明記し、ファンがじっくり検討できる工夫を凝らしています。
- 大量商品管理の最適化:在庫連携機能で複数倉庫の状況を一元把握
- アクセス集中への対策:人気アイテム発売時やイベント時のサーバー落ちを防止
- 詳細な商品情報:サイズやパーツ構成など専門的な情報を丁寧に提示
これらの対応によって、コアユーザーのみならず新規ファンも取り込み、オンライン販売の安定稼働を実現しています。
参考:EBISUMART Media「サイトリニューアル後、注文のCV数が大幅にアップ!売上増加につながったお客様に使いやすいサイトとは」
株式会社スクウェア・エニックス

人気ゲームタイトルを数多く持つ株式会社スクウェア・エニックスは、公式グッズや関連商品を販売するECサイトをリニューアルしました。
作品ごとに商品ラインナップが豊富なため、シリーズ別のカテゴリ分けやキャラクター検索など、ファンが好きなアイテムをすぐに見つけられる仕組みを強化しています。
また、海外からのアクセスにも対応するため、多言語設定や国際配送サービスを整備し、世界中のファンが安心して購入できる環境を整えました。
- シリーズ別カテゴリ:各ゲームタイトルに合わせた商品整理で回遊率向上
- 海外対応の拡充:多言語表記や海外発送オプションでグローバル需要を獲得
- 特別販売の告知強化:限定コラボグッズやイベント先行発売など、ファン心理を刺激する施策
このように幅広いユーザーに訴求できるサイト運営を実現し、作品の世界観と連動したEC体験を提供しています。
参考:EBISUMART Media「受注性能が2倍になりました:スクウェア・エニックス様」
株式会社バルクオム

バルクオムはECサイトのリニューアルにより、リニューアル当時、月間売上が700%UPを実現しています。
リニューアル前では、デザインの自由度が低く、ブランドの世界観をECサイトで表現できずにいました。
また、管理画面の動作も重く、業務に支障をきたしていたり、機能の制限により行いたい施策ができない状態だったため、ECサイトのリニューアルを決意されました。
リニューアル後は、売上向上だけでなく、受注が増えても管理画面が重くならないようになり、業務効率も改善されておりECサイトリニューアルの一例といえます。
参照:バルクオム
株式会社DIGITAL LIFE

株式会社DIGITAL LIFEが運営する介護用品を中心に販売するECサイト「SONOSAKI LIFE」はリニューアル後、会員数が約10倍ほどに増えております。
2018年からECサイトを運営されていますが、当時はブログなどのコンテンツを追加する際、全てHTMLで書かないといけない仕様になっていたため制作に多大な工数がかかっていたためリニューアルを決意されました。
リニューアル後は、簡単にコンテンツを追加・更新できるようになり、分析する時間が確保できたおかげで、コンテンツマーケティングに取り組みPV数も急速に増加させることに成功しています。
株式会社コーカス

株式会社コーカスが運営するスキンケア商品を販売する「SuiSavon-首里石鹸-」は、ECサイトリニューアル後、売上3倍向上を実現されています。
リニューアル前に使用していたECカートシステムには分析機能がないことやクーポン・ポイント配布も手動で行ったりと業務効率面で課題があった状態でした。
リニューアル後は、手動でおこなっていた業務が一部自動化でき、業務工数を削減しつつ売上も向上された事例になります。
このように、ECサイトをリニューアルすることで課題を解決し成果を上げている事例は多くございます。
EC運営上課題を感じられた際はECサイトのリニューアルを検討してみましょう。
ECサイトのリニューアルを検討すべきタイミング
リニューアルの費用や効果を最大化するには、「いつ動き出すか」の判断が重要です。対応が遅れるほど機会損失が積み重なり、結果的に大規模な改修が必要になるケースもあります。
- システムの老朽化・パフォーマンス低下
- 機能の不足
- セキュリティリスクの増大
- UI/UXの劣化・CVRの悪化
- 日次業務のコスト増大
- 事業拡大・ブランディング刷新
これら6つのサインに一つでも該当する場合は、リニューアルの検討を始めるタイミングです。
システムの老朽化・パフォーマンス低下
オープンソース型やスクラッチ型でECサイトを構築してから10年以上経過している場合、システム基盤がバージョンアップされず、老朽化が進みやすい状態です。老朽化のサインとして、以下の症状が出始めたら早めに検討を開始しましょう。
- システムの読み込み速度が遅く、管理画面の操作が重たい
- セキュリティアップデートが停止しており、脆弱性への対処ができていない
- 機能追加のたびにバグが発生し、改修コストが膨らんでいる
- 受注データのCSV出力など、基本的なデータ操作ができていない
こうした症状は、サイトのパフォーマンス低下だけでなく、ユーザーの離脱率上昇や情報漏洩リスクにも直結します。
対策として有効なのが、自動バージョンアップに対応したSaaS型プラットフォームへの移行です。多くのSaaS型プラットフォームではベンダー側がシステムを自動でアップデートするため、老朽化リスクを継続的に低減できます。一度リプレイスすることで、機能拡張のたびに発生していた改修コストも抑えられるでしょう。
機能の不足
ECサイトに求められる機能は、販売形態や事業規模によって異なります。クーポン・ポイント機能やSEO管理機能は最低限必要ですが、それだけでは売上の最大化は難しい状況です。
現在のシステムで以下のような機能が不足している場合、機会損失が静かに積み重なっている可能性があります。
- AIレコメンド機能:閲覧・購入履歴をもとにパーソナライズされた商品提案ができていない
- OMO対応(店舗受取・在庫一元管理):実店舗とECの在庫を連携できず、顧客の利便性が低い
- サブスクリプション機能:定期購入プランを導入できず、リピート収益が安定していない
- API連携:外部の基幹システムや物流システムとデータ連携ができていない
機能不足を放置すると、複数決済方式に非対応で購入離脱が増える、多言語サイトが用意できず海外需要を取りこぼすなど、見えないところで顧客が離れていきます。
自社の販売形態・事業規模に合わせた機能の有無を確認することが、リニューアル検討の第一歩です。
セキュリティリスクの増大
ECサイトへのサイバー攻撃は年々巧妙化しており、セキュリティ対策の強化は「あれば望ましい」ではなく、事業継続の必須条件です。
万が一セキュリティ事故が発生した場合の被害は甚大です。JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)の調査によると、ウェブサイトからの情報漏えいの平均被害額は個人情報のみで約2,955万円、カード情報を含む場合は約3,843万円に達するとされています。
このような被害を未然に防ぐため、自社システムが必要な要件を満たしているか確認しましょう。IPAが公開した「ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン」では、構築時に14要件・運用時に7要件の計21要件が示されています。
また、クレジットカード情報の保護を目的としたEMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)は2025年3月末を期限として導入が求められていました。期限を過ぎた現在も未対応のシステムは、不正利用リスクが高い状態にあるため、早急な見直しが必要です。
SSL/TLS証明書の定期更新やWAF(Webアプリケーションファイアウォール)の導入、脆弱性診断の定期実施も検討してください。これらの対応が現行システムの制約で難しい場合は、システムごとリニューアルする判断も視野に入れましょう。
UI/UXの劣化・CVRの悪化
サイトのUI/UXが低下すると、訪問者が増えても購入につながらない「集客できているのに売れない」状態に陥ります。CVR(コンバージョン率)の悪化を招きやすい要因として、以下が挙げられます。
- ページ読み込み速度が遅く、表示前に離脱されている
- カート追加後のステップ数が多く、途中で購入を放棄されている
- スマホ表示が最適化されておらず、操作性が低い
特にスマホ対応は、今やECにとって「必須」の要件です。経済産業省の調査(2025年8月公表)によると、スマートフォン経由のEC市場規模の伸び幅(前年比+7,723億円)は物販系分野全体の伸び(+5,434億円)を上回りました。一方、PC経由は前年比3.78%減と縮小傾向にあり、スマホがEC成長を牽引していることが数字に表れています。
現行システムの制約でデザインを自由に改修できない場合、UI/UXの根本的な改善はリニューアルなしでは困難です。モバイルファーストを前提とした設計への刷新を検討しましょう。
日次業務のコスト増大
売上が伸びるにつれ、受注処理・在庫管理・問い合わせ対応といった日次業務の量も増加します。しかし、システムに業務効率化機能が備わっていない場合、人手による作業が膨らみ続けます。
以下のような状況が続いているなら、リニューアルによる業務自動化を検討する段階です。
- 受注データの確認・ステータス変更を1件ずつ手動で処理している
- 在庫数の更新が手動のため、在庫切れ・過剰在庫が頻発している
- 問い合わせ対応に多くのスタッフの時間が費やされている
業務コストを可視化するには、「1日あたりの受発注処理時間」「問い合わせ対応に費やす人数と時間」を数値で把握することが有効です。数値化することで、新システム導入によって削減できる工数と費用対効果を具体的に試算できます。
MA(マーケティングオートメーション)ツールや在庫管理ツールとAPI連携できるシステムであれば、同じデータを複数の画面に入力する二重作業も解消できます。業務効率化によって生まれた時間を販促施策やコンテンツ制作に充てることが、中長期的な売上拡大につながります。
事業拡大・ブランディング刷新
新規事業の立ち上げ、ブランドイメージの刷新、越境ECへの参入など、事業が新たなフェーズへ移行する際は、既存システムの制約がボトルネックになりやすいタイミングです。
「新ブランドを立ち上げたが現行システムではデザインを大幅変更できない」
「越境ECへの参入を検討しているが多言語・多通貨対応が不可能」
こういった状況などが該当します。
多言語・多通貨対応や関税計算機能が整っていないと、海外ユーザーの購入障壁が高まり、需要を取りこぼす原因になります。海外需要の取り込みは今後ますます重要な成長戦略の一つです。
また、ブランドの世界観を一新する場合、デザインの自由度が低い既存システムでは表現に限界があります。新しいビジュアルアイデンティティをECサイト全体に反映するには、システムレベルからの見直しが必要になるケースもあります。
事業拡大とリニューアルのタイミングを合わせることで、移行コストを抑えつつ成長に耐えられるインフラを最初から整えられます。現状の課題解決だけでなく、「3年後に目指す事業規模」を起点にシステム選定を行うことが重要です。
ecサイトリニューアルの手順を紹介

ECサイトのリニューアルを検討するタイミングはさまざまありましたが、
いざ、リニューアルすることを決めた場合、ECサイトのリニューアルに向けて実際に何をすればいいのでしょうか。
ここからは、ECサイトのリニューアルはどのような手順で着手するのか、順を追って解説します。
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①リニューアルを行う目的/費用/ゴールを整理する
まずは、リニューアルを行う目的を明確にしましょう。
リニューアルによってどのような課題を解決し、どのような成果を得たいのかを具体的に定めます。
また、リニューアルする目的を整理する際は、下記3つの観点から考えましょう。
- ① 直近で起こっている解決したい課題
- ② 中長期的に実現したい事業構想
- ③ 目指す事業規模
詳細は次の「リニューアルを成功させるポイント」で解説します。
そして目的を定めた後、次にリニューアルにかける費用を決めましょう。
費用は、初期費用と月額費用に分けて考えます。
初期費用では、ECシステムの初期費用やECサイトのデザインの制作費用や、データ移行費などがかかります。月額費用ではシステムの利用費用やサーバー、ドメインの維持費用などがかかります。
費用は、利用するシステムや内容によって大きく変わりますが、一般的には、以下のような目安があります。
(ⅰ)ASP型ECカートシステム利用の場合
初期費用:3万円~100万円
月額費用:1万円~10万円
(ⅱ)パッケージ型ECカートシステム利用の場合
初期費用:50万円~500万円
月額費用:5万円~20万円
(ⅲ)スクラッチ型ECカートシステム利用の場合
初期費用:300万円~1,000万円
月額費用:5万円~20万円
上記を参考にして予算の下限と上限をあらかじめ設定しておきましょう。
そして費用を決めたら、最後にリニューアルのゴールを設定しましょう。ゴールとは、リニューアルによって達成したい数値的な目標です。
リニューアルオープン予定日や、リニューアル後の売上や利益の目標額はあらかじめ決めておきましょう。
②ECカートシステムを選定する
リニューアルの目的や費用やゴールを整理したら、次にECカートシステムを選定しましょう。
また大きく分けて以下の4種類があり、それぞれ簡単に紹介します。
- ASP型:インターネット上にあるサーバーにシステムを提供するタイプ。
- パッケージ型:システムを購入して自社のサーバーにインストールするタイプ。
- オープンソース型:無料で公開されているシステムを自社のサーバーにインストールするタイプ。カスタマイズ性が高い
- クラッチ型:自社の要望に合わせてシステムを開発するタイプ。費用や期間がかかる
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ASP型 |
パッケージ型 | オープンソース型 | スクラッチ型 | |
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特徴 |
インターネット上にあるサーバーにシステムを提供するタイプ。 | システムを購入して自社のサーバーにインストールするタイプ。 | 無料で公開されているシステムを自社のサーバーにインストールするタイプ。 | 自社の要望に合わせてシステムを開発するタイプ。 |
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メリット |
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デメリット |
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また、ECカートシステムを選定する際には、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 自社の現状の課題や目指す売上規模に合わせて、最適なシステムを選ぶ
- システムの機能や性能、セキュリティ、サポートなどを比較検討する
- システムの導入や運用にかかる費用や期間を比較検討する
- システムの拡張性や更新性を確認する
ECシステムの選定は、リニューアルの成功に大きく影響する重要な工程です。
自社のニーズに合ったシステムを選ぶことで、効率的で効果的なリニューアルができます。
③デザイン制作会社を選定する
ECシステムを選定したら、次にデザイン制作会社を選定しましょう。
自社でデザインやコーディングができる場合は内製で行うことができますが、外注する場合は制作会社を選定する必要があります。
またポイントとしては、利用するECカートシステムでデザイン制作の実績があるかどうかは必ず確認しましょう。
④リリース前の準備を行う
ECシステムとデザイン制作会社を選定したら、最後にリリース前の準備を行いましょう。
リリース前の準備とは、テスト注文やメール送受信など、基本的な日次業務が問題なく実施できるか確認することです。
特に、決済種別ごとにテスト注文は必ず行い、問題なく購入ができるかどうか、また注文完了メールが届くかどうかまで必ず確認しましょう。
今までの工程が順調だったとしてもリリース前の準備を怠り、万が一のトラブルに繋がっては意味がありません。
細心の注意を払って、スムーズにリニューアルできるようにしましょう。
ecサイトリニューアルを成功させる8つのポイント

ECサイトのリニューアルを成功に導くために、以下の6つの重要なポイントがあります。
- リニューアル≠SEO向上と理解する
- リニューアル≠集客力向上と理解する
- リニューアルの目的を明確にする
- 現状のECサイトの課題を洗い出す
- リニューアル後実現したいことを明確化にする
- 実現したいことがecシステムで実現できるのか確認する
- 中長期的な事業構想を見据えてシステム選定を行う
- 経営サイドだけでなく現場サイドの意見も聞く
順を追って紹介します。
リニューアル≠SEO向上と理解する
ECサイトのリニューアルを検討する際、「リニューアルすれば検索順位が上がる」と期待する声をよく耳にします。しかし、Googleはリニューアル自体をSEO評価のプラス要因として扱いません。むしろ、適切な対応を怠ると検索順位が大幅に低下するリスクがあります。
リニューアル時に特に注意すべきSEOリスクは、以下の通りです。
- 301リダイレクト未設定:旧URLへの被リンク評価が引き継がれず、ドメインパワーが失われる
- タイトルタグ・メタディスクリプションの変更:検索エンジンが新旧ページの関連性を再評価するため、一時的に順位が変動する
- 内部リンクの断絶:リニューアル後にリンク先URLが変わったまま修正されず、クローラーが正しくページを評価できなくなる
- robots.txt・noindexの設定ミス:テスト環境用の設定が本番環境に残り、サイト全体がインデックスされなくなるケースがある
「リニューアル後に流入が大幅に落ちた」という事例の多くは、上記いずれかの対応漏れが原因として報告されています。SEO観点のチェックリストを作成し、リリース前に必ず確認する体制を整えましょう。
リニューアル≠集客力向上と理解する
リニューアルの本質的な効果は、CVRやUI/UXの改善にあります。「サイトを新しくしたのに売上が伸びない」という失敗の多くは、リニューアルと集客を混同したことが原因です。
リニューアルで改善できること・できないことを明確に区別しましょう。
- 改善できること:購入フローの最適化、カゴ落ち率の低下、スマホ対応の強化、ブランドイメージの刷新、業務効率化
- 改善できないこと:新規訪問者数の増加、SNSからの流入拡大
特に検索順位については、SEO対策を別途実施しなければ、リニューアルだけで順位が上がることはありません。リニューアル後も流入が増えない場合は、サイトの問題ではなく集客施策の問題として切り分けて考えます。
リニューアルの効果測定では、「リニューアル後にCVRが何%改善したか」「カート離脱率がどれだけ下がったか」など、サイト内の行動指標を追うことが正確な評価につながります。
リニューアルの目的を明確にする
まずはリニューアルの目的を具体的に定めます。
ほとんどの場合は「売上向上」に落ち着くかと思いますが、具体的にいつまでにどれぐらいの事業成長を目指すのか明確にし、それらを達成できるECカートシステムを選定しましょう。
現状のECサイトの課題を洗い出す
現状どのような課題があり、売上アップができていないのか?一度整理して洗い出ししましょう。
また整理する際は、売上を構成する各指標に分けてどこを解決できれば売上が上がるのか明確にしましょう。下記で一部紹介します。
売上=①セッション数×②客単価×③CVR
①セッション数
- SEO設定はできているか?
- SNSと連携して導線を設置できているか?
②客単価
- アップセルはできているか?
- クロスセルはできているか?
- 「2つ以上購入すると10%OFF」といったまとめ買いを促せているか?
③CVR
- 購入しやすいサイト設計になっているか?
- クーポンやポイントは活用できているか?
- 決済手段は後払いやクレジットカード決済やAmazonPayなど豊富に用意しているか?
- レコメンド機能を設定しているか?
- カゴ落ち対策はできているか?
- スマホにも対応しているか?
このように各指標ごとで課題があるかどうか洗い出してみましょう。
また、課題は「売上」に関してだけではなく普段の業務面にもあるはずです。
- 商品登録は一括インポートできず1つ1つ手動で登録している
- 注文ステータスの変更に多くの時間を費やしている
- 複数のECカートシステムを利用しており管理が煩雑になっている
このような業務面での課題もあれば漏れなく洗い出しておきましょう。
リニューアル後実現したいことを明確化にする
リニューアル後に達成したいことを定量的かつ期限を区切って設定するのは、プロジェクトの方向性を確立するうえで不可欠です。
たとえば、公開直後の1ヶ月間でCVRを2%から3%に引き上げるといった短期目標を掲げると、具体的な施策を考えやすくなります。
さらに、1年後には平均客単価を○○円以上に上げるという中期目標を決めれば、アップセルやクロスセルの仕組みづくりに取り組む動機づけが強まるでしょう。
3年後には、越境ECへの進出や実店舗との在庫一元化を完了させるなど、よりビジネスの拡大を意識した長期目標を見据える企業もあります。
このように数値化されたゴールがあると、社内の関係者が同じ方向を目指しやすくなり、進捗状況の振り返りもスムーズになります。
リニューアル後の効果測定でもCVRや客単価などの指標をチェックしながら、必要に応じて修正を行えば、高い費用対効果を得られやすくなるでしょう。
実現したいことがecシステムで実現できるのか確認する
ここまで整理した課題を解決し実現したいことがECシステムで叶えられるのか必ずベンダー側に確認しましょう。
課題を解決するためにどのような機能が搭載されているのか?
またその機能は標準で搭載されているのかまで必ず確認しましょう。
あらかじめ機能要件一覧を作成し「サブスク購入が必要」「複数配送先を指定したい」「ポイントとクーポン併用機能が欲しい」といった希望を明示しておくのが効果的です。
さらに、ERPや会計ソフト、物流システムなどとの連携が可能かどうかを確認することで、注文データや在庫情報をスムーズにやり取りできるかが判断できます。
標準機能では対応できない場合も、外部連携プラグインやカスタマイズでカバーできるかを事前に検討すれば、後々の追加開発コストやスケジュール遅延を防ぐことができるでしょう。
特に、越境ECや多言語対応など、将来的に視野に入れている機能があるなら、そのプラットフォームが拡張しやすいかどうかを見極めることも大切です。
ベンダーとの打ち合わせでは、必須機能・優先機能・あれば便利な機能という形で優先度を付けつつ質問すると、導入に伴うリスクや費用を正確に把握しやすくなります。
中長期的な事業構想を見据えてシステム選定を行う
現状の課題を解決することはもちろん重要なことですが、現在の問題を解決するだけでなく、将来的な成長や拡張を見据えてシステムを選定することも大切です。
中長期的な構想を考慮したシステム選定として、
- 事業が成長した際、それに耐えられるインフラなのか?
- 今後カスタマイズしたいとなった際、可能なのか?
- 今後どのような機能追加や外部サービスとの連携を計画しているのか?
上記のようなことも合わせてベンダーに聞いてみましょう。
将来、越境ECで海外展開を狙う場合には、多言語表示や多通貨決済、関税計算などをサポートできるプラットフォームを選ぶと、後々の導入コストを抑えやすくなります。
また、SNSやライブコマースとの連動を視野に入れている企業であれば、API連携の自由度が高いシステムを選ぶことがポイントです。
さらに、アクセスが急増するセールやイベント期間に耐えられるサーバー性能を確保するため、クラウド環境のスケーラビリティを確認するのも大切です。
ビジネスが成長すると、データ量も膨れ上がるため、リニューアルの時点で大規模アクセスに対処できる設計を検討しておけば、サービス停止などのリスクを下げられます。
こうした中長期的な視野を持つことで、一度システムを導入してから再び大規模なリプレイスをしなくても済むようになり、長いスパンでみるとコスト削減にもつながります。
経営サイドだけでなく現場サイドの意見も聞く
システムを利用する現場メンバーの声を聞くことも重要です。
利用者の視点からのフィードバックを取り入れることで、実際の使用感や改善すべき点を把握することができます。
また実際にシステムを利用するのは現場メンバーのため、現場メンバーにとって使いやすい仕様なのかどうかは必ず現場メンバーに確認しましょう。
特にカスタマーサポート担当者からは、顧客がつまずきやすい問い合わせ内容や、改善すればサポート工数を減らせるポイントが見えてくる場合があります。
発送担当者の視点では、在庫更新や出荷作業など、日々のオペレーションフローに直結する部分の課題が浮き彫りになるはずです。
こうした現場視点の意見を取り入れると、新システムに搭載すべき機能や管理画面のUI/UXが明確になり、リニューアル後の運用トラブルを最小限に抑えやすくなるでしょう。
さらに、現場スタッフがプロジェクト初期段階から参加することで、導入後のマニュアル作成や研修もスムーズに行えます。結果として、経営サイドと運用メンバーが一体となってリニューアルを成功に導けるようになり、顧客対応の品質向上や業務負荷の低減という成果に結び付きやすくなります。
ecサイトリニューアルでよくある失敗例

ここからは実際のEC担当者から聞いたECサイトのリニューアル失敗事例を3つ紹介します。
実現したかったことができない
自社で実現したいことを選定段階で明確にしないまま、ECシステムを選定した結果、導入後にやりたかった施策ができないことに気づいたケースです。
こうならないためにも、必ず選定前に現状の課題と実現したいことを明確にしておきましょう。
追加費用が発生し保守費用に多額の費用がかかってしまう
この事例は、初期費用をなるべく安く抑えるために導入費用が安価なECシステムを導入した結果、価格は安く抑えられたが従量課金や追加機能のオプション費用などで結局ランニングコストが高くなってしまったケースになります。
導入費用を安く抑えることも大事ですが、ある程度の初期費用はかかっても標準機能が豊富で追加費用が極力かからないシステムを設定することをおすすめします。
リニューアルオープンの遅延
ECベンダーと連携がうまくいかず、あらかじめ決めていたオープン日に間に合わず遅延してしまったケースです。
要件定義時に項目ごとにどれくらいの時間を要するのかベンダー側と話しておきましょう。
まとめ:ECサイトのリニューアルは慎重に進めましょう

以上、ECサイトのリニューアルにおいて解説しました。
ECサイトのリニューアルは、準備段階でどれだけ要件を詰められるかどうかで、成功するかどうかが決まるといっても過言ではありません。
また万が一失敗した場合は、リニューアル時にかかった時間や費用を失うだけでなく、ECの売上低下を招く可能性も往々にしてあります。
ECサイトのリニューアルを少しでも検討し始めた場合は、まずはECベンダーのような専門家に相談し、計画を立てて慎重に進めていきましょう。
詳細の手順や費用対効果に関しては以下の記事もご覧ください。


