ECサイトの構築には、ECプラットフォームであるECサイト構築システムを利用します。ECサイト構築システムとは、自社独自のECサイト運営に必要な、カート機能やWebサイト構築機能などが一体となったシステムです。ECサイト構築システムには大きく分けて4つのタイプがあり、ECサイトの規模や必要な機能によって適したシステムが異なります。
ここでは、ECサイト構築システムの種類や違い、構築にかかる費用、構築手順、おすすめの制作会社について、ECサイトの規模別に紹介します。ECサイト構築システムの選定を間違えると、想定外の費用や時間がかかる恐れがありますので、是非この記事を読んでご参考にしてください。
ECサイトの構築とは
ECサイトの構築方法には、大きく分けてWordPressなどのCMSの利用と、ECサイト構築システムの利用の2つがあります。
CMSとは高度なプログラミングの知識がなくても、webサイトの制作やコンテンツ編集などができるシステムです。
CMSは、ホームページやブログサイトなどを構築するのには適していますが、そのままではECサイトとしては使えません。ECサイトには、商品をカートに入れて決済や配送手続きを行うカートシステムが必要です。
このカートシステムとWebサイト構築機能が1つになったのがECサイト構築システムになります。
例えば、CMSであるWordPressでは、webサイトを構築することは可能ですが、カート機能や、その他販促機能などを別途追加・もしくは開発する必要があります。
そのため、ECサイトの構築が目的であれば、最初からカート機能や販促機能などEC運営に必要な機能がまとまっているECサイト構築システムの利用をおすすめします。
ECシステム構築に欠かせない機能
ECシステム構築に必要となる機能には、受注や発送、在庫や顧客の管理のみならず、マーケティングに関する機能なども含まれます。
代表的な機能と特徴を表にしましたので、まずはこちらをご覧ください。
機能名 |
特徴 |
カート機能 |
商品選択と支払いを統合し、購入離脱を大幅に低減できる |
受注処理機能 |
注文後の在庫引き当てや顧客対応を一括管理できる |
決済処理機能 |
多彩な支払い手段を安全に提供し、顧客の利便性を高める |
在庫管理機能 |
商品ごとの在庫数を自動更新し、過剰在庫と売り逃しを防ぐ |
顧客管理機能 |
会員情報と購買履歴を集約し、継続的な再購入促進を図る |
商品管理機能 |
商品登録やバリエーション設定を簡単に行い、運営効率化を図る |
配送・物流管理機能 |
受注後の発送手配や配送情報を一元化し、顧客満足度を高める |
分析・レポート機能 |
売上やアクセスを可視化し、戦略的な施策を立案しやすい |
マーケティング・プロモーション機能 |
クーポンやセールで集客を促し、リピーター獲得を狙う |
セキュリティ対応機能 |
個人情報や決済データを保護し、安心して取引できる |
マルチチャネル連携機能(オムニチャネル) |
実店舗や他モールを集約管理し、在庫連動や店頭受取を実現する |
企業の規模や扱う商材によって最適な機能構成は異なるため、これらの各機能を自社のビジネスに照らし合わせながら確認することが大切です。
各機能について、ここから詳しく解説します。
カート機能
カート機能は、ECサイトで商品を購入する際に、商品を選んでカートに入れるところから決済手続きまでの注文処理を行う機能です。
購入フォームの入力項目をできるだけ少なくし、配送先や支払い方法を簡単に選べる設計にすることで、途中離脱を減らしやすくなるでしょう。
ワンクリック購入やクーポン機能を導入すれば、リピーターが気軽に買い物を繰り返す可能性も高まります。また、レコメンド商品をカート画面で提示すると「ついで買い」を促進し、客単価アップに結びつけやすい点も魅力です。
さらに、カゴ落ち対策として、ユーザーが購入途中で離脱した場合にリマインドメールを送る仕組みや、ポップアップで割引クーポンを提示する方式を導入する事例も増えています。
受注処理機能
受注処理機能は、ユーザーが注文を確定すると同時に在庫を確保し、倉庫やスタッフへ発送指示を出す流れを一元管理する機能です。
実際には、受注確認メールのテンプレートを複数用意しておけば、決済方法や商品のタイプによって文面を自動切り替えでき、顧客対応の工数を抑えることが可能です。
返品や交換においても、マニュアル化されたフローをあらかじめ設定しておくことで、トラブル時の対応に迷わず取り組めるでしょう。
さらに、物流システムや倉庫管理システムと連携することで、在庫数がリアルタイムで更新され、過剰販売や在庫切れによる機会損失を防ぎやすくなります。
店舗を複数運営している場合は、それぞれの販売経路で受注した情報を一元化し、バックヤード業務を自動化する仕組みを構築すると効率的です。
決済処理機能
決済処理機能は、クレジットカード、銀行振込、コンビニ払い、QRコード決済、電子マネー、後払いサービスなどなど、多様な支払い手段を安全に提供するための機能です。
これらに対応するためには「PCI DSS」や「3Dセキュア」などのセキュリティ基準を満たしつつ、多様な決済手段を網羅する必要があります。
また、越境ECを視野に入れる場合は多通貨決済ができるかどうかを確認し、海外発行カードでもスムーズに支払いが進められるようにしておくと、グローバルなユーザーの取りこぼしを減らせます。
決済状況がリアルタイムで反映される仕組みを導入すれば、トラブル時に素早い対応ができるため、顧客満足度の向上にもつながりやすいでしょう。
在庫管理機能
在庫管理機能は、販売機会損失や過剰在庫を防ぐために、注文のたびに在庫数を自動更新・可視化する機能です。
リアルタイムで在庫数を把握できれば、追加仕入れのタイミングを見誤ることが減り、無駄なコストを抑制しながら適切な商品供給が保てます。
特に、複数の倉庫を利用していたり実店舗を同時に運営している事業者は、一元管理システムを導入しないと在庫数のズレが頻繁に生じ、販売機会の損失につながりかねません。
また、SKU(受発注や在庫管理における「最小の管理単位」のこと)ごとに異なる商品仕様やバリエーションがある場合には、よりきめ細かな登録と更新を行うために、商品マスタをしっかり整備する必要があります。
海外配送を行う場合も倉庫間移動の管理や関税手続きなど、対応すべき業務が増えるため、在庫管理機能の拡張性がより一層求められます。
顧客管理機能
顧客管理機能は、会員登録情報や購買履歴を一元管理し、長期的な顧客関係を築くために活用される機能です。
具体的には、会員登録の際に得られる属性情報と購買履歴を紐づけることで、どんなカテゴリの商品をよく購入しているのか、どの価格帯を好む傾向にあるのかなど、顧客の行動パターンを分析可能です。
セグメントを細かく作成し、興味を持ちそうなキャンペーン情報や新商品の紹介をメールマガジンで定期配信すれば、リピート購入率を向上させる施策として期待できます。
さらに、ポイントプログラムや顧客ランクを設定しておけば、購入金額や購入頻度に応じた優待を提供でき、ブランドへの愛着を高めやすいでしょう。
最近ではMAツールと連携し、登録から一定期間経過した顧客に自動フォローアップを送るなど、手作業に頼らないコミュニケーションが普及しています。
商品管理機能
商品管理機能は、商品の登録・編集・カテゴリ管理などを行う機能です。出品する商品を効率よく登録し、一覧を見やすく整理することが目的となります。
たとえば、画像のサイズや解像度を揃えたり、色・サイズなど複数バリエーションを設定したりといった作業は、一度に大量の商品を扱う場合には相応の手間がかかるため、システムの操作性が生産性に直結します。
また、カテゴリやタグを細かく設定することでユーザーが欲しい商品に素早くたどり着けるようになり、サイト離脱率の低下や売上アップにもつながるでしょう。
キャンペーン価格を設定する際に複数の商品を一括変更できる仕組みがあると、大規模セールなどを行うときに大幅な時短が見込めます。
他モールとの在庫同期や商品データ連携を活用すれば、販売チャネルを増やしても管理負荷を抑えられ、売り逃しを減らせる点がメリットです。
配送・物流管理機能
配送・物流管理機能は、ECサイトで注文が確定した後の「実際の商品を届ける」という肝心な部分を円滑に運営するための機能です。
送り状や伝票の自動発行機能があれば、手作業で顧客情報を転記する手間が省け、誤配送のリスクを低減できます。
また、配達希望日の指定や時間帯の選択を可能にすれば、利用者の生活スタイルに合わせた柔軟な配送オプションを用意できるため、満足度を高める効果が期待できます。
複数の配送業者を使い分ける場合、送料シミュレーション機能もあわせて導入すると、コスト削減の判断材料に役立つでしょう。
倉庫管理機能と連携すれば、出荷指示から在庫調整までをワンストップで実施できるため、注文から配達完了までのリードタイム短縮にもつながります。
さらに、海外配送に対応する際には関税や通関手続きなどが課題となるため、各国のルールを踏まえたシステム連携が求められます。
分析・レポート機能
分析・レポート機能は、売上やアクセス解析を行い、サイト改善やマーケティング施策に役立てるための機能です。
この機能を充実させておけば、どの商品の売れ行きが好調なのか、どんな属性のユーザーが高い購入頻度を示しているのかなど、多角的な視点でデータを把握できます。
特に、商品別やカテゴリ別の売上を比較することで、品揃えの最適化を検討しやすくなるでしょう。
また、Googleアナリティクスとの連携によって、サイトへの流入経路や滞在時間、離脱率などをリアルタイムで追跡し、広告の効果測定やSEO対策の見直しにも活かせます。
マーケティング・プロモーション機能
マーケティング・プロモーション機能は、クーポンやセール設定など、リピーター獲得や新規顧客の呼び込みを支援する機能です。
クーポンコードの発行やキャンペーン設定などを簡単に行える機能があれば、シーズンごとに特別セールを企画したり、新規顧客向けに割引を提供したりといった取り組みをタイムリーに実施できます。
また、SNS連動によってInstagramやX(旧Twitter)などとシームレスに接続すれば、投稿から商品ページへの誘導もスムーズに行え、顧客層の拡大にもつながるでしょう。
メールマガジンを定期配信するシステムを組み込むと、セグメント別のステップメールやカゴ落ちユーザーへの再アプローチが自動化され、効率的にリピート率を高められます。
ポイントプログラムを導入すれば、購入金額に応じてポイントを付与し、再訪を促すきっかけづくりとして活用可能です。
さらに、アフィリエイト機能を備えていれば、ブロガーやYouTuberなどのアフィリエイターと連携した販促が展開しやすくなります。
セキュリティ対応機能
セキュリティ対応機能は、顧客の個人情報やクレジットカード情報を扱うために不可欠な機能です。
まずは、通信経路をSSL/TLSで暗号化し、ユーザーが入力する個人情報やカードデータを外部から盗み見されない仕組みを整えます。
また、WAFを導入すればSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングといった攻撃を事前に遮断でき、不正アクセスを一定程度防ぐことができます。
クレジットカード情報の非保持化や3Dセキュアへの対応により、店舗側がカード情報を保管しない仕組みを構築できるため、大規模な情報漏洩リスクが大幅に低減するでしょう。
さらに、サーバーログの監視や改ざん検知のシステムを導入すれば、万一の不正操作を早期に発見でき、被害を最小限に抑えられます。
マルチチャネル連携機能(オムニチャネル対応)
マルチチャネル連携機能は、ECだけでなく実店舗や他モール・SNSなど複数チャネルを一括管理するための機能です。
この連携機能を導入すれば、店舗のPOSシステムとECサイトが在庫をリアルタイムで共有し、どこで注文があっても在庫数が正しく表示されるため、機会損失を減らせます。
また、店舗受け取り(BOPIS)に対応すれば、オンラインで注文した商品を実店舗で受け取れる仕組みが作れ、顧客の利便性を高められるでしょう。
複数ドメインへの展開や多言語対応を行う際も、統合的に管理できるプラットフォームであれば、海外向けECにも柔軟に対応しやすいです。
さらに、決済通貨を複数に切り替えられる機能が備わっている場合、海外ユーザーが購入時に通貨換算の手間を省けるため、販路拡大にもつながります。
ECサイト構築システムの種類を比較
ECサイト構築システムには大きく分けて下記4つの型があります。
- ASP型
- パッケージ型
- フルスクラッチ型
- オープンソース型
ECサイト構築ではどの型を利用するのかが重要となりますので、ECサイト構築やECシステムを検討している方向けに各種メリット・デメリット含めそれぞれについて解説していきます。
ASP型
ASPとは、「アプリケーションサービスプロバイダ(Application Service Provider)」の略で、クラウド上で利用するソフトウェアのことです。利用者はWeb上の管理画面から、IDとパスワードを入力してシステムを利用します。インターネット環境があればどこからでも利用可能です。
ASP型は基本的にシステムのカスタマイズはできず、サイトデザインもテンプレートを利用して作成します。個別の開発を行わない分、初期費用やランニングコストが低く、月額無料で利用できるサービスもあるのがメリットになる反面、独自の機能カスタマイズができないことはデメリットにもなります。
パッケージ型
パッケージ型は、ECサイトに必要な機能をパッケージ化したシステムで、自社のサーバーにインストールして利用します。パッケージ化されたシステムは個別のカスタマイズができ、自社に合わせた独自機能を追加することも可能です。
個別の開発が可能な分、ASP型に比べると費用は高くなりますが、ECサイトの構築は柔軟に行うことが可能で、セキュリティ対策も万全にされております。また、すでにECサイトに必要な機能が搭載されているため、開発にかかる時間や費用を節約できる点も魅力の1つです。
パッケージ型のメリットは、ECに必要な機能がすでに搭載されており、個別でも開発した機能を追加できることが挙げられますが、その分費用がASP型よりも高くなることがデメリットとして挙げられます。
フルスクラッチ型
フルスクラッチ型とは、一からECカートシステムを開発する手法です。真っ白な状態から自社好みに開発を行うので、ECサイトの制作、マーケティングから商品登録、受発注業務、アフターサポートまでこだわりをもってECサイトを構築したい企業に向いています。
ただし一から開発するため、開発コストや時間は非常にかかります。どういった機能にするかといった要件定義をしっかり行う必要があり、開発業者だけでなく、発注者側にもECサイトに関するそれなりの知識が求められることがデメリットとして挙げられます。
オープンソース型
オープンソース型とは、ECサイト構築システムの心臓部である、ソースコードが公開されているECカートシステムです。多くのオープンソースECカートは無料で利用できます。
ソースコードが公開されているということは、機能を拡張するためのプラグインシステムの開発が可能ということです。そのため、世界中の開発者がオープンソース型向けのプラグインを開発しており、無料から有料まで数多くのプラグインが利用できることがメリットとして挙げられますが、プラグインの利用には、ある程度システムに関する知識が必要です。
また、ソースコードが公開されているためセキュリティは弱く、利用する際には別途セキュリティ対策が必要となります。
ECサイト構築システム別の費用目安
ここまでECカートの種類について説明してきましたが、構築費がそれぞれどのくらいかかるのか気になるでしょう。下記の表にECサイト構築システム別の構築費の目安をまとめました。
初期構築費用 | 月額費用 | 制作期間 | |
ASP型 | 0~10万円 | 0~10万円 | 1~3か月 |
オープンソース型 | 10~30万円 | 10万円~ | 3か月 |
パッケージ型 | 100~数千万円 | 10〜 数十万円 | 6か月~1年以上 |
フルスクラッチ型 | 数千万円~ | 数十万円~ | 1年~数年 |
最も低コストで構築できるのがASP型で、最もコストがかかるのがフルスクラッチ型ということがわかります。ただし、コストだけでECサイト構築システムを選ぶのは危険です。以下の章でECカートシステムの選び方を説明します。
ECカートシステム選びに必要なこと・考慮すること
ECカートを選定する際には、様々なことを考慮する必要があります。以下は、システム選びで一般的に考慮すべきことを表にしたものです。
考慮する項目 |
ポイント |
①自社事業の目的・目標の明確化 | ・取り扱い商品の特性やターゲティングを整理し、方向性を決定
・売上目標や販売チャネル(自社サイト・SNS・モールなど)を想定 ・実店舗や海外展開の予定がある場合は事前に考慮 |
②必要な機能の選定(拡張性も考慮) | ・カート、受注管理、在庫管理、顧客管理、決済などの基本機能を確認
・多店舗運営やオムニチャネル対応が必要かどうか ・クレジットカード以外の決済手段のニーズを検討 |
③運用体制とサポートの確認 | ・担当者のITスキルやデザインスキルを把握
・システムトラブル時の問い合わせ先や対応時間を確認 ・社内リソースが不足する場合は外注・委託も検討 |
④コストと予算の比較・検討 | ・初期費用、月額利用料、決済手数料などの合計コストを算出
・商品単価や売上規模に合わせた手数料率を考慮 ・試用期間や無料プランの有無を確認 |
⑤セキュリティ・法令対応の確認 | ・カード情報非保持化や3Dセキュア、PCI DSS対応の有無を確認
・特定商取引法や個人情報保護法などの表示義務を再確認 ・SSL/TLS証明書で通信を暗号化 |
⑥運営後の集客・マーケティング施策 | ・基本的なSEO設定やSNS連携のサポート状況を確認
・広告(リスティング、ディスプレイ)やレコメンド機能の有無 ・メール配信やカゴ落ちフォローなどの仕組みを検討 |
⑦実店舗や他システムとの連携 | ・実店舗で使うPOSシステムや在庫管理システムとの連携を検討
・ERPやCRMとのデータ連携が可能か確認 ・複数モール(楽天、Amazonなど)の受注一括管理も視野に入れる |
⑧将来的なスケールアップ | ・小規模スタートでも、機能拡張や移行がしやすいか
・ベンダーのサポート体制を把握 ・売り上げが拡大したときに、システムをカスタマイズや拡張できるか |
これらのポイントを参考にしつつ、自社のビジネス計画に合致するカートを選定すれば、失敗のリスクを減らせるでしょう。
小規模ECシステム構築向けのおすすめECカートを比較
小規模ECサイト構築におすすめのECカート3社を紹介します。
- 無料ではじめられる「BASE」
- 実店舗があるなら「STORES」
- 定期通販なら「カラーミーショップ」
どういった特徴があるのか見ていきましょう。
無料ではじめられる「BASE」

参照元:BASE
ショップ開設数2,000,000店という実績があるのが、BASEです。初期費用0円からはじめられるため、ECサイトスタート時のリスクが抑えられます。サイト構築は、デザインをテンプレートから選び、必要事項を入力するだけ。最短30分で販売開始可能です。決済方法も種類豊富で、決済会社による審査待ちもありません。
商品説明文をAIが作成してくれる機能などもあり、ECサイトオーナー1人で運営する場合も作業に時間をかけずにできるでしょう。
実店舗があるなら「STORES」

参照元:STORES
実店舗をすでにお持ちであれば、STORESがおすすめです。STORESには、ECサイトと実店舗のデータを一元管理できるPOSレジ機能や、店舗でも利用できるキャッシュレス決済機能があります。簡単でシンプルな操作性で、システムに苦手意識をもつ方でも楽に作業が行えるでしょう。
予約システムや定期販売機能もあり、幅広い販売手法に対応しているのも特徴です。
サポート力で選ぶなら「カラーミーショップ」

参照元:カラーミーショップ
カラーミーショップは、月額4,950円から始められるECカートシステムです。デザインテンプレートは80種類以上と豊富で、HTMLやCSSを使ったデザインのカスタマイズも行えます。カート機能の拡張も「カラーミーショップ アプリストア」から必要な機能を選んで追加でき、複数店舗の運営や海外販売にも対応可能です。
BASEやSTORESと大きく異なるのは、電話やメールによるサポートが受けられることです。ECサイト構築に不安がある方にとっては重要なポイントと言えます。
中~大規模ECシステム構築向けのおすすめECカートを比較
中〜大規模ECサイト構築でおすすめのECカートシステムは次の3つです。
- 通販マーケッターEight!
- ecbeing
- ebisumart
どういった特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
広告に力を入れたいなら「通販マーケッターEight!」

参照元:通販マーケッターEight!
通販マーケッターEight!は、東通メディアが開発したパッケージ型ECカートシステムです。東通メディアはもともと通販業界に強みをもつ広告代理店であるため、広告戦略はもとより、通販企業さまとの取引で培った通販のノウハウを持っています。そのため、オンラインオフライン双方の広告分析機能や、新規獲得やリピートにつながる施策管理機能が充実しているのが特徴です。
さらに、コールセンターなどの現場の声を活かし、管理画面を使いやすいデザインにするなど、まさに通販を知り尽くした企業だからできるパッケージ型システムと言えるでしょう。サポート体制も手厚く、メールや電話による問い合わせだけでなく、専属のエンジニアが対応するなど、やりたいことが実現できる環境が整っています。
BtoB販売用のパッケージもある「ecbeing」

参照元:ecbeing
開発体制500名以上を誇るのがecbeingです。1982年にパソコンショップとして創業した同社は、自社でECを開始し、そのノウハウを活かしてパッケージ型ECシステムを開発しました。開発・運用と豊富な人員体制で顧客をサポートしています。
特徴的なのは、BtoB向けのパッケージがあることです。BtoBはBtoCと異なり、各取引企業ごとに異なったやり取りや契約があります。そのため通常のECカートシステムでは対応できないことが多いのですが、ecbeingではBtoBに特化したシステムを開発しており、BtoBに必要な機能を揃えています。さらに、パッケージ型であるためカスタマイズも柔軟に行え、自社に合わせたECカートにすることが可能です。
大幅なカスタマイズ前提なら「ebisumart」

参照元:ebisumart
機能の追加やカスタマイズを前提としているなら、ebisumartがおすすめです。ebisumartはクラウドECとよばれる新しいタイプのECカートシステムで、パッケージ型とASP型の折衷型と言えます。ASP型のようにシステム更新を自動でアップデートできる点と、パッケージ型のように柔軟なカスタマイズができる点が特徴です。
また、ebisumartで過去に実装されてきた機能が標準機能やオプション機能として利用可能になっていくため、新たな開発を行わずに必要な機能を追加することもできます。ただし、機能の追加やカスタマイズはオプションとして費用がかかります。決して低い金額ではないので、自社に必要な機能がどのくらい標準でカバーできるかを確認しておくといいでしょう。
ECサイト構築の手順
ECサイトを構築する主な手順は、以下のとおりです。
- ドメインを取得する
- カートを選定する
- サイトデザインの決定
- 商品を登録する
- 配送業者と契約する
- テスト購入を実施する
また、ECサイトを構築する際は、専門のシステム会社へ依頼することが一般的で、要件定義を明確に伝えて、予算・スケジュール感をすり合わせることで、サイト公開までスムーズに運べます。
ここからは、システム会社へ依頼してECサイトを構築する手順を解説します。
1. ECサイトのコンセプトや売上目標を設定する
中規模以上のECサイトでは、ECサイトのコンセプトが非常に重要となります。
コンセプトとは、誰に何をどのように売るのかというECサイトの指針です。指針がないままECサイトを構築すると、デザインがなかなか決められなかったり、目標売上が定まらなかったりと構築前から問題が生じます。
中規模以上のECサイト構築は関わる人の数も多いため、スムーズなサイト構築のためにもECサイトのコンセプトはしっかり固めておきましょう。
2. ECサイト構築会社の選定する
ECサイトのコンセプトが決まったら、ECサイト構築会社を選定します。
中規模以上のECサイトの場合、必要となる機能や連携が必要なシステムが企業によって異なるため、柔軟なカスタマイズや機能開発ができるECパッケージ型がおすすめです。
カスタマイズや機能開発に強いといえば、フルスクラッチ型も同様ですが、フルスクラッチ型の場合は一から構築していくため、時間も費用もかかります。ECに必要な機能がすでに搭載されていて、それをさらにカスタマイズできるECパッケージ型であれば開発期間も費用も抑えられるでしょう。
3. 必要な機能の要件を決定する
ECパッケージ型で機能をカスタマイズしたり開発したりする場合、どういった機能が必要かその要件を決めなければなりません。EC事業者側と構築事業者の認識に齟齬がないように、それぞれの考えをすり合わせる作業でもあります。
中には、カスタマイズが必要だとEC事業者が思っていたことも、ECパッケージに搭載済みの機能で対応できることもあるため、何を実現したいのかをはっきりさせておくといいでしょう。
4. 設計・開発・デザインを行う
ECカートに必要な機能がわかったら、要件定義に基づいて設計・開発・デザインに移ります。外部事業者中心で進むことになりますが、スケジュールの管理や途中経過について報告をもらうなど、任せっきりにならないようにしましょう。
5. テスト運用・トレーニングの実施
ECサイトが構築できたら、運用のテストを行います。特に中規模以上のECサイトでは運用者が複数名となるため、全員がオペレーションを理解しなければなりません。
管理画面の操作や、各種処理の方法など運用担当者のトレーニングを行い、オープン後の混乱を最小限にできるよう準備を行います。担当者がわからないときに立ち戻れるよう、マニュアル類も整備しておきましょう。
ECサイト構築でよくある失敗5選
ECサイト構築で起きがちな失敗事例を5つ紹介します。
- 凝ったデザインにする
- 初期費用削減ばかりに注力する
- ECサイト構築を事業者に丸投げする
- 事業規模・目標に合っていないECカートを選ぶ
- 紹介という理由で他のECカートと比較せずに導入してしまう
何が失敗の問題なのか1つずつ見ていきます。
凝ったデザインにする
ECサイト初心者に起きがちなのが、凝ったデザインにすることです。
他社との差別化を意識して凝ったデザインにしたけれど、まったく売上が伸びないというケースは多くあります。
ECサイトで重要なのは、見た目の派手さではなく、使いやすさです。
お客さまはサイトのデザインを見に来たのではなく、買い物をしに来ているため、まずはどういった商品があるのか見やすくなければなりません。
さらに、ページを移動したときの表示速度や画像の拡大ができるかなど、商品選びをスムーズに快適に行えることも大切です。あくまでも、商品を売るためのサイトであることを忘れずにデザインを行いましょう。
初期費用削減ばかりに注力する
初期費用ばかりに気をとられ、オープンしてから必要な機能がないことや、事務作業が煩雑でミスを誘発する状態であると気が付くケースもあります。もちろん、ECサイトを初めて運営する場合、何が必要かわからないことも多く、オープン後に修正しながら進めていくことも大切です。
しかし、始めから必要とわかっていながら、初期費用の削減のためにあとからの導入を予定するのはおすすめできません。受注処理ミスなどによってお客さまに迷惑をかける恐れもありますし、初めて訪れたお客さまが使いにくいと感じてしまえば、次回は来ないかもしれないからです。
初期費用を抑えても結果として費用がかさむことになるのであれば、導入時にしっかりと機能を揃えておくほうがいいでしょう。
ECサイト構築を事業者に丸投げする
ECサイト構築は業者にお任せすれば大丈夫、と思っている方は少なくありません。確かに、経験豊富なECサイト構築業者はさまざまなノウハウを持っているので、お任せでも構築することは可能です。
しかし、ECサイト構築業者は社内の業務フローを把握していないため、構築後に使いにくいことがわかったり、最悪は使えないシステムとなってしまったりします。
特に、中規模以上のECサイトを構築する際には、EC事業者側にもプロジェクトを管理する担当者をおき、実際の業務フローに適しているか確認を行いながら進めるといいでしょう。
事業規模・目標に合っていないECカートを選ぶ
ECサイトの規模や目標とする売上に合っていないECカートを選んでしまうケースもよくあります。ECサイトは使用するECカートによって、売上の到達ラインや毎月の受注対応数の最大値がある程度決まります。
例えば、瞬間アクセス数が1万PVあるECサイトの場合、無料ASPなどではアクセス数に耐えきれずサイトが表示されなくなってしまうのです。これでは機会損失となってしまうため、事業規模や毎月の出荷件数などを考慮して規模に合ったECカートを選ぶ必要があります。
紹介という理由で他のECカートと比較せずに導入してしまう
知人から紹介されたからという理由で、他のカートシステムと比較せずにすぐに導入してしまうケースも少なくありません。自社に最適なECカートは、ECサイトの事業規模やビジネスモデル、EC担当者数などで異なってきます。
例えば、定期通販を行う場合は、定期購入数や継続率をあげられる機能が多数搭載されたECシステムを選ぶべきです。また、EC担当者が1〜2人なのであれば業務効率化が図れる機能が搭載されたシステムを選ぶことも重要でしょう。
このように最適なECカートは各企業によって異なるため、知人から紹介されたとしても、他システムとの相見積もりや比較をするなど、リスクヘッジを図っておくことをおすすめします。
実力のあるECサイト構築会社の特徴
ここでは、実力があるECサイト構築会社の特徴を紹介します。特徴は主に4つです。
- システムを自社開発している
- 開発担当者が社内にいる
- 打ち合わせにSEが同行している
- 会社自体の評判が悪くない
中規模以上のECサイト構築では、ECサイト構築会社の選定も重要となってきますので、この4つのポイントを参考にしてください。
システムを自社開発している
ECカートシステムを自社開発している企業であれば、システムについてよく知っており、製品開発からカスタマイズまで一貫してスムーズに対応できます。さらに、自社開発できる体制があるということは、何か問題が生じた際にも迅速に対応してもらえるでしょう。
開発担当者が社内にいる
システムエンジニアが社内にいるかどうかもポイントです。システム会社の中には、外部のエンジニアを採用しているケースもあります。社内にエンジニアがいれば、担当者とEC事業者とのやりとりを共有しやすく、EC事業者の意図も伝わりやすくなります。
打ち合わせにSEが同行している
EC事業者との打ち合わせにSEが同行している構築会社は、実力がある会社といえます。特に、実際にサイト設計・構築に入る前の要件定義の段階では重要です。SEが打ち合わせに入ることで、よりEC事業者の意図が伝わりやすくなり、要件定義がしっかりと行えます。
会社自体の評判が悪くない
EC構築会社に限った話ではありませんが、取引先の評判も大切です。よくない評判が目立つ会社の場合、契約後の対応やサービスの品質が一定に保たれるのか心配になるでしょう。ECカートは継続的に改修や更新が必要になるため、長く付き合える企業かどうかも見極めたいところです。
おすすめのECサイト構築システムは通販マーケッターEight!
ECサイト構築について、構築方法や手順、費用、おすすめの制作会社を解説しました。ECサイトを構築するには、ECサイト構築システムの利用が最適です。どのシステムを使うかは、ECサイトの規模によって異なります。
中規模以上のECサイトを構築するのであれば、通販マーケッターEihgt!がおすすめです。
通販マーケッターEihgt!は多数の導入支援をしており、業界最多水準の機能を搭載し、バックエンド機能も使う人のことを考えて開発されています。

参照元:通販マーケッターEight!
開発元である東通メディアは、通販業界に強い広告代理店であるため、通販マーケッターEihgt!の広告分析機能は充実しています。これまで担当者の経験に頼らざるを得なかったオフライン広告も、データを基に効率的な運用が可能です。
さらに、通販マーケッターEihgt!は定期通販も得意としており、顧客の継続率を高める機能など、最新のトレンドを押さえた機能を多数搭載。顧客のステータスに合わせた同梱物を設定できるなど、リピート通販を成功に導きます。
機能もサポートも充実している通販マーケッターEihgt!は、これからECサイトを始める企業やさらなるEC事業拡大を目指す企業におすすめです。