ECサイトの構築や運用を成功させるには、自社のニーズに合わせた通販システム選びは重要なポイントの1つです。
しかし現在、通販システムは様々な企業から数多く提供されており、どのシステムが自社に最適かを見分けるのは、とても難しいと感じるケースも少なくありません。
そこで本記事では、サイト規模別におすすめ通販システムを紹介し、システム選びで欠かせないポイントも解説します。
ECサイト規模別の通販システムおすすめ11選(一覧)

通販システムを選ぶ際には、ECサイトの年商規模を考慮します。
なぜなら規模に見合っていないシステムを選ぶと、かえって損失が出てしまう可能性があるためです。
この記事では、以下の規模別におすすめ通販システムを紹介します。
- 小規模サイト:年商100万円から1,000万円程度
- 中規模サイト:年商1,000万円から1億円程度
- 大規模サイト:年商10億円以上
【小規模ECサイト向け】
| BASE | 初期費用と月額費用が無料で利用できる。リスクを最小限に抑えてネットショップを開設可。専門知識がなくても30分程度でショップを開設して販売を開始できる | 初期費用:0円
月額費用:0円〜 |
| STORES | ネットショップの開設だけでなく、予約システム、キャッシュレス決済、POSレジ、ブランドアプリ、ロイヤリティプログラムなどのサービスを提供。実店舗とオンラインの両方を運営する事業者に特に適している | 初期費用:0円
月額費用:0円〜 |
| カラーミーショップ | 独自のネットショップを簡単に構築できる点が大きな特徴で、モールに出店せずに自社ブランドを確立したい事業者に適している | 初期費用:3,300円〜
月額費用:4,950円〜 |
※各システムの詳細については、本記事内で紹介しています。
【中規模ECサイト向け】
| Shopify | 高いデザイン性と豊富な機能を兼ね備えている。多数のテンプレートが用意されており、専門的な知識がなくても美しいECサイトを構築可 | 初期費用:0円
月額費用:4,850円〜 |
| EC-CUBE | 無料で利用でき、自由にカスタマイズできる。独自性の高いECサイトを構築したい事業者や、コスト効率を重視する企業に適している | 初期費用:0円
月額費用:0円 (※サーバー費用、保守費用など別途必要) |
| makeshop | 豊富な機能と使いやすさを兼ね備えている。650以上もの機能を標準搭載しており、ECサイトの構築から運営、販売促進、集客まで幅広くサポート | 初期費用:10,000円〜
月額費用:12,100円〜 |
※各システムの詳細については、本記事内で紹介しています。
【大規模ECサイト向け】
| 通販マーケッターEight! | 40年の通販支援経験から生まれた通販/D2Cシステム。リアルタイム連携やOMOなどの最新機能や柔軟なカスタマイズ性、支援実績による充実したサポート体制も網羅 | 初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ |
| ecbeing | 豊富な機能と高度なカスタマイズ性を兼ね備えている。高度なマーケティング支援、強固なセキュリティ、オムニチャネル対応といった強みもあり | 初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ |
| ebismart | 柔軟なカスタマイズ性と豊富な機能を兼ね備えている。中規模から大規模のECサイト運営に適しており、BtoC、BtoB、さらにはオムニチャネルにも対応可 | 初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ |
| SI Web Shopping | パッケージソフトウェアの枠にとらわれず、機能を自由にカスタマイズできるため、独自のビジネスモデルや複雑な要件にも対応可 | 初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ |
| W2 Unified | 1,000以上の多彩な機能を備えている。新規顧客の獲得からリピート率の向上、業務効率化まで、EC事業の成長に必要なあらゆる側面をサポート | 初期費用:要問い合わせ
月額費用:要問い合わせ |
| ecforce | 充実したデータ分析機能を備えており、販売商品、売上、顧客情報などを詳細に分析して、それを経営判断に活用することが可能 | 初期費用:要ダウンロード
月額費用:要ダウンロード |
※各システムの詳細については、本記事内で紹介しています。
通販システムを選び方のポイント

通販システムを選ぶときのポイントは、自社のビジネスモデルや規模、将来的な成長計画に合わせて慎重に検討する必要があります。適切なシステムを選択することで、業務効率の向上や売上の拡大につながる可能性が高まるからです。
ここからは、通販システムを選ぶときのポイントとして、以下の5つについて解説します。
- 機能の充実度とカスタマイズ性
- コストと費用対効果
- セキュリティとサポート体制
- 使いやすさとデザイン
- スケーラビリティと将来性
これらのポイントを踏まえて、複数のシステムを比較検討し、デモンストレーションや無料トライアルを活用して実際に使用感を確かめるとよいでしょう。
機能の充実度とカスタマイズ性
まずは、基本機能の充実度を確認することが大切です。商品管理、在庫管理、顧客管理などの機能が標準で搭載されているかどうかをチェックしましょう。これらの機能が充実していれば、日々の運営がスムーズになり、業務効率が向上します。
通販システムは機能数ではなく、どこまで運用にフィットするかが重要です。特に以下のポイントを押さえておくと、導入後のギャップを防げます。
- 現在の運用フローに合うか
既存の業務プロセスとシステムの親和性を確認。受注処理や在庫管理の手順が大きく変わると、スタッフの混乱や作業効率の低下を招く恐れがある - 将来の施策(定期通販/CRM強化/外部連携)に対応できるか
単品通販から定期購入モデルへの移行、顧客データを活用したCRM施策、MAツールとの連携など、成長段階で必要となる機能の拡張性を確認する - カスタマイズは内製か外注か、費用と工期感は適正か
簡単な修正でも外注が必要な場合、都度コストと時間がかかる。一方で内製範囲が広すぎると技術負担が増大するため、バランスを見極める
さらに、他のシステムやツールとの連携のしやすさも考慮すべきポイントです。例えば、会計ソフトや在庫管理システム、CRMツールなどとのデータ連携が容易であれば、業務の効率化や正確性の向上につながります。API連携が可能なシステムを選ぶことで、将来的な拡張性も確保できます。
コストと費用対効果
通販システムを選択する際、コストと費用対効果はとても重要な検討事項です。初期費用だけでなく、月額費用やトランザクションコストを含めた総合的なコスト評価が必要不可欠になります。
「初期費用が安い=得」とは限りません。運用コストや成長フェーズでの追加費用も含めて比較しましょう。
- 作業工数削減による人件費効果
在庫管理の自動化で月20時間の作業が5時間に短縮されれば、時給2,000円換算で月3万円、年間36万円の削減効果が生まれる - 成長後の追加費用(アプリ/外部連携/人員増)
売上1億円超で料金プランが変更になったり、必要機能の追加でコストが倍増するケースも。3~5年後の事業規模での費用試算が不可欠 - 解約・乗り換えコスト
データ移行費用や移行期間中の機会損失も考慮。将来的なシステム変更時のリスクを事前に把握しておく
システムの規模や機能によって初期費用は大きく異なります。小規模なECサイトであれば、無料や数万円程度で始められるASPカートシステムもありますが、中規模以上のサイトになると、数十万円から数百万円の初期費用が必要になることもあります。
中長期的な視点も重要です。システムのリプレイスには高額な費用と時間がかかるため、将来的な事業拡大にも対応できるシステムを選択することが賢明です。
セキュリティとサポート体制
顧客の個人情報や決済データを扱うECサイトにとって、強固なセキュリティは必須であり、同時に安定した運営を支えるサポート体制も欠かせません。特に顧客情報を扱う通販では、セキュリティとサポート品質が事業継続に直結します。
以下の観点から詳細に確認しましょう。
- セキュリティポリシー(暗号化/権限/ログ管理)
SSL証明書の導入はもちろん、アクセス権限の細かな設定、誰がいつどのデータにアクセスしたかを追跡できる監査ログ機能の有無を確認 - 障害時の対応SLA(復旧時間/連絡体制)
サービスレベル保証の内容、過去の障害対応実績、平均復旧時間などの具体的データを開示してもらい、リスクを正確に把握 - サポート対応範囲(設定代行/技術相談)
基本サポートの範囲と追加費用の有無を明確に。24時間365日対応でも、実際は平日日中のみ電話対応というケースもあるため要注意
PCIDSS(Payment Card Industry Data Security Standard)への準拠も重要です。これは、クレジットカード情報を扱う事業者が遵守すべき国際的なセキュリティ基準であり、準拠することで顧客の信頼を得やすくなります。
使いやすさとデザイン
ユーザーにとって使いやすいインターフェースは、スムーズな購入体験を提供し、結果としてコンバージョン率の向上につながります。それに加えて、担当者が使いこなせるか、施策を素早く試せるかは収益に直結します。
運用効率を左右する以下の要素を重視しましょう。
- 日々の作業画面の分かりやすさ
実際の運用担当者による操作確認が必須。商品登録から受注処理まで、頻繁に使う機能へのアクセス性や画面遷移の少なさを確認
- ノーコード編集の範囲
バナー差し替えやテキスト修正がエンジニア不要でできる範囲を把握。レイアウト変更に外注が必要だと、キャンペーンの機動性が著しく低下する - LP/キャンペーンの公開スピード
企画から公開まで1週間かかるシステムと即日公開可能なシステムでは、市場対応力に大きな差が生まれる
例えば「通販マーケッターEight!」は現場の声を活かして開発されており、実際の運用者の視点が反映されています。一方、「ebismart」は豊富な機能を持ちながらも、ステップバイステップのガイダンスでユーザーをスムーズに導きます。
デザイン面では「Shopify」のように数百種類のテンプレートから選択できるシステムなら、ブランドイメージに合わせた独自性の高いサイト構築が可能です。
スケーラビリティと将来性
ECサイトでは、事業の成長に伴い、取引量や顧客数が増加した際にも、システムがスムーズに対応できることが求められます。実は、システムは「今より伸びた後」に差が出ます。特に成長期ECでは、拡張性が最重要です。
将来を見据えた以下の拡張性を確認しましょう。
- WMS/ERP/CRMなど外部連携の柔軟性
倉庫管理システムとの在庫連携、基幹システムとの会計データ連携、顧客管理システムとのマーケティング連携など、主要システムとの連携実績を確認 - API/Webhook対応
公開APIによる自社ツールとの連携可能性、Webhookでのリアルタイムデータ連携や自動化処理の実現性を技術面から評価 - 定期・B2B・多店舗展開への対応
単品通販から定期購入モデル、法人向け販売、複数ECモール展開など、ビジネスモデルの変化に柔軟に対応できるかを確認
システムが処理できる注文数や商品数、同時アクセス数などの処理能力も重要です。また、AIや機械学習を活用した需要予測や在庫最適化、パーソナライゼーションなどの最新技術への対応も、競争力を高める上で欠かせません。
小規模(無料)ECサイト向け通販システム3選

年商100万円から1,000万円程度の小規模ECサイト向け通販システムについて、以下の3つを紹介します。
- BASE
- STORES
- カラーミーショップ
小規模のECサイトでは、初期費用やランニングコストが抑えられるサービスを利用することが望ましく、無料または低コストで利用できるシステムが適しています。
通販システムを選ぶ際は、自社の商品特性や顧客層、将来的な成長計画などを考慮し、最適なものを選択することが重要です。コストだけでなく、使いやすさや機能の充実度、サポート体制なども比較検討するとよいでしょう。
BASE

BASEは、初心者でも簡単にECサイトを立ち上げられる通販システムとして人気を集めています。その最大の特徴は、初期費用と月額費用が無料で利用できる点です。これにより、リスクを最小限に抑えてネットショップを開設できるため、小規模事業者や個人事業主に特におすすめです。
BASEの大きなセールスポイントは、専門知識がなくても30分程度でショップを開設し、販売を開始できる手軽さにあります。複雑な設定や煩雑な手続きが不要で、直感的な操作で商品登録や店舗デザインの設定が可能です。
また、BASEには豊富な機能があり、「BASE Apps」と呼ばれるオプション機能群により、配送日指定や数量制限、クーポン発行など、ショップ運営に必要な様々な機能を追加できます。さらに、InstagramやFacebookなどのSNSとの連携機能も充実しており、効果的なマーケティング展開が可能です。
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 【スタンダードプラン】 月額費用:0円 決済手数料:3.6%+サービス利用料:3.0%(商品が売れたとき)【グロースプラン】 月額費用:16,580円 決済手数料:2.9%+サービス利用料:0円(商品が売れたとき) |
| サポート | 平日10:00〜19:00:メールでの問い合わせに対応 |
| 公式サイト | https://thebase.com/ |
STORES

STORESは、オムニチャネル戦略を実現する総合的なECソリューションとして注目を集めています。
このプラットフォームは、ネットショップの開設だけでなく、予約システム、キャッシュレス決済、POSレジ、ブランドアプリ、ロイヤリティプログラムなど、6つの主要サービスを提供しており、実店舗とオンラインの両方を運営する事業者に特に適しています。
STORESの最大の特徴は、これらのサービスを統合的に利用できる点です。例えば、ネットショップと実店舗の在庫を一元管理したり、顧客情報を共有したりすることが可能です。これにより、効率的な運営と顧客体験の向上を実現できます。
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 【フリープラン】 月額費用:0円 決済手数料:5.5%【ベーシックプラン】 月額費用:2,980円(初月のみ:0円) 決済手数料:3.6% |
| サポート | 24時間(Webフォームより問い合わせ) |
| 公式サイト | https://stores.jp/ |
カラーミーショップ

カラーミーショップは、クラウド型のASPカートシステムとして知られる通販システムです。独自のネットショップを簡単に構築できる点が大きな特徴で、モールに出店せずに自社ブランドを確立したい事業者に適しています。
この通販システムの最大のセールスポイントは、350種類以上の豊富な機能を提供していることです。商品管理や受注処理はもちろん、ポイント機能やSEO対策ツールなど、ECサイト運営に必要な機能が網羅されています。
特に、購入率とリピート率の向上に貢献する機能が充実しており、売上の最大化を目指す事業者にとって魅力的です。
| 初期費用 | 3,300円(プレミアムプラン:22,000円) |
| 月額費用 | 【レギュラー】 月額費用:4,950円 決済手数料:3.4%〜【ラージ】 月額費用:9,595円 決済手数料:3.19%〜【プレミアム】 月額費用:39,600円 決済手数料:2.99%〜 |
| サポート | 24時間利用可能なAIチャットサポート メールや電話でのサポート |
| 公式サイト | https://shop-pro.jp |
中規模ECサイト向け通販システム3選

年商1,000万円から1億円程度の中規模ECサイト向け通販システムについて、以下の3つを紹介します。
- Shopify
- EC-CUBE
- makeshop
中規模のECサイトでは、有料ASPやオープンソースのプラットフォームを利用するケースもあり、初期費用が数万円以上かかる場合があります。
中規模ECサイトの運営者にとって、通販システムの選択は事業の成長と効率化に直結する重要な決断です。適切なシステムを導入することで、受注処理の自動化、在庫管理の効率化、顧客データの分析など、ビジネスの様々な側面を最適化できるでしょう。
Shopify

Shopifyは、世界中で広く利用されている強力なECプラットフォームです。その特徴は、使いやすさと柔軟性の高さにあり、小規模事業者から大企業まで幅広いユーザーに対応しています。
Shopifyの最大のセールスポイントは、高いデザイン性と豊富な機能を兼ね備えている点です。多数のテンプレートが用意されており、専門的な知識がなくても美しいECサイトを構築できます。
テンプレートに加え、Shopifyではアプリやプラグインを入れながら、ECサイトを作り上げていくという特徴もあります。
また、SNS連携が容易で、Instagram、Facebook、TikTokなどのプラットフォームと連携した販売が可能です。
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 【ベーシック】 月払い:4,850円/月 年払い:3,650円/月【Shopify】 月払い:13,500円/月 年払い:10,100円/月【Advanced】 月払い:58,500円/月 年払い:44,000円/月【Plus】 月払い:2,300ドル/月(※3年契約) |
| サポート | 日本語対応のヘルプセンター完備(ドキュメント/ビデオガイド) |
| 公式サイト | https://www.shopify.com/jp |
EC-CUBE

EC-CUBEは、日本発のオープンソースECパッケージとして知られる通販システムです。その最大の特徴は、無料で利用でき、自由にカスタマイズできる点にあります。これにより、独自性の高いECサイトを構築したい事業者や、コスト効率を重視する企業に適しています。
また、プラグインを利用することで、機能を追加・拡張でき、ビジネスの成長に合わせてシステムを進化させることができます。
初期費用については、EC-CUBE自体は無料でダウンロードして利用できます。ただし、サーバーの準備やカスタマイズ、デザイン作成などにかかる費用は別途必要です。
| 初期費用 | 0円(別途、サーバー、カスタマイズ、デザイン作成などの費用が必要) |
| 月額費用 | 0円(別途、サーバー費用、SSL証明書の費用、保守費用が必要) |
| サポート | ドキュメント・マニュアルあり |
| 公式サイト | https://www.ec-cube.net/ |
makeshop

makeshopは、日本国内で高い人気を誇る通販システムの一つです。その最大の特徴は、豊富な機能と使いやすさを兼ね備えている点にあります。650以上もの機能を標準搭載しており、ECサイトの構築から運営、販売促進、集客まで幅広くサポートしています。
また、モバイル対応も充実しており、スマートフォンユーザーにも快適な購買体験を提供できるでしょう。さらに、SNS連携機能も強化されており、InstagramやFacebookなどのSNSと連携した販売戦略を展開できます。
デザインの自由度も高く、350種類以上のテンプレートから選択できるほか、HTMLやCSSの編集も可能です。ブランドイメージに合わせた独自のデザインを実現できます。
| 初期費用 | 11,000円 |
| 月額費用 | 【プレミアムプラン】 月額:12,100円【エンタープライズプラン】 月額:55,000円 |
| サポート | 電話・メール・掲示板 ECアドバイザーによる無料相談サービス |
| 公式サイト | https://www.makeshop.jp/ |
大規模ECサイト向け通販システム6選

年商10億円以上の大規模ECサイト向け通販システムについて、以下の6つを紹介します。
- 通販マーケッターEight!
- ecbeing
- ebismart
- SI Web Shopping
- W2 Unified
- ecforce
これらのシステムは、大量の取引と複雑な業務プロセスを効率的に管理できるよう設計されています。
一般的に、大規模ECサイト向けの通販システムには、パッケージ型、クラウドEC、フルスクラッチ開発の3つの選択肢があります。初期費用は数十万以上から始まり、プロジェクトの規模や要件によっては数百万円に達することもあります。
さらに、フルスクラッチなど独自のシステム開発が必要になると、数千万円規模になるケースもあります。
通販マーケッターEight!

広告代理やコールセンター、BPOなど40年の通販支援経験から生まれた通販/D2Cシステムです。
実際の通販現場の声を反映して設計されている点から、顧客管理やリアルタイム連携、OMOなどの最新機能や柔軟なカスタマイズ性、支援実績による充実したサポート体制も網羅しています。
機能詳細では定期通販に強いフォーム一体型LPやアップセル・クロスセルなどのCMS機能に加え、細かく設定できる定期配送設定や効果計測など柔軟性の高い機能が揃っています。
実際の事例でも医薬品通販企業では立ち上げから5年で年商100憶の達成など、売上規模10億~500億まで成長し続けることが可能なカスタマイズ性とサポート体制を兼ね備えたシステムです。
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| サポート | 担当営業およびSEによる個別サポートとサポートセンターによる包括的なサポート体制を提供 |
| 公式サイト | https://2ma-eight.com/ |
ecbeing

ecbeingは、日本国内で高いシェアを誇る大規模ECサイト向けの通販システムです。その最大の特徴は、豊富な機能と高度なカスタマイズ性を兼ね備えている点にあります。
他にも、高度なマーケティング支援、強固なセキュリティ、オムニチャネル対応といった強みもあります。
大規模なECサイトを運営する企業、複雑な販売形態や独自のビジネスモデルを持つ企業、高度なマーケティング戦略を展開したい企業などにおすすめです。
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| サポート | 担当プロジェクトマネージャーが継続してリリース後もサポート |
| 公式サイト | https://www.ecbeing.net/ |
ebismart

ebismartは、クラウド型ECプラットフォームとして知られる通販システムです。その最大の特徴は、柔軟なカスタマイズ性と豊富な機能を兼ね備えている点にあります。
中規模から大規模のECサイト運営に適しており、BtoC、BtoB、さらにはオムニチャネル対応まで幅広いニーズに応えることができます。
ebismartの大きなセールスポイントとして、APIを用いた柔軟なカスタマイズが可能な点が挙げられます。これにより、自社の独自ニーズに合わせたシステム構築が可能となり、他社との差別化を図ることができます。
また、豊富な拡張機能により、多くの他社アプリケーションとのシステム連携も容易に実現できます。
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| サポート | 専任のECコンシェルジュによるサポート |
| 公式サイト | https://ebisumart.com/ |
SI Web Shopping

SI Web Shoppingは、1,100サイト以上の導入実績を持ち、年商数十億円以上を目指す事業者に適したシステムです。
パッケージソフトウェアの枠にとらわれず、「商品」「会員・顧客」「決済・申込」などの機能を自由にカスタマイズできるため、独自のビジネスモデルや複雑な要件にも対応できます。
また、基幹システムとの連携やオムニチャネル戦略の展開にも対応できるため、総合的なEC戦略を構築したい企業にとって強力なツールとなるでしょう。
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| サポート | 担当SEによる個別サポート |
| 公式サイト | https://service.dgcm.jp/siws |
W2 Unified

W2 Unifiedは、OMO(Online Merges with Offline)やオムニチャネル戦略に対応できるシステムとして注目を集めています。
W2 Unifiedの最大の特徴は、1,000以上の多彩な機能を備えていることです。これらの機能により、新規顧客の獲得からリピート率の向上、業務効率化まで、EC事業の成長に必要なあらゆる側面をサポートします。
特に、SEO対策や集客支援の機能が充実しており、オンラインでの露出拡大に役立つでしょう。
W2 Unifiedの導入企業の平均売上成長率は業界トップクラスの354%を誇り、年商10億円から100億円規模への成長に対応可能な拡張性を持っています。
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| サポート | 専門スタッフによるサポート体制 |
| 公式サイト | https://www.w2solution.co.jp/ |
ecforce

ecforceは、D2C事業に特化した高機能なECプラットフォームです。その最大の特徴は、導入企業の売上を大幅に向上させる能力にあります。実際に、導入企業の平均売上成長率は244%(前年比)を記録しています。
充実したデータ分析機能を備えており、販売商品、売上、顧客情報などを詳細に分析して、それを経営判断に活用することが可能です。
ecforceの特徴的な機能として、パーソナライズ対応やアクションオファー機能、セット販売機能などがあります。これらの機能を活用することで、顧客一人一人に合わせたマーケティング戦略を展開し、顧客満足度と売上の向上を同時に実現できるでしょう。
| 初期費用 | 要ダウンロード |
| 月額費用 | 要ダウンロード |
| サポート | 専任プロジェクトマネージャーとエンジニアによるサポート |
| 公式サイト | https://ec-force.com/ |
【商材別】おすすめ通販システム
ここでは、健康食品や化粧品など「定期通販」におすすめな通販システムと、幅広い商品を取り扱う「総合通販」におすすめな通販システムに分けて紹介します。
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【定期通販】向け |
【総合通販】向け |
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定期通販とは、ある商品を一定の間隔で購入してもらうビジネスモデルで、健康食品や化粧品など「日々使うもので消費が速い商品」などを扱います。
総合通販とは、単独のジャンルに特化せず「幅広い商品」を取り扱うため、他の総合通販サイトと商品が被りやすいことが特徴です。
基幹システムと連携させたい場合は「通販マーケッターEight!」や「SI Web Shopping」が、自社でカスタマイズしたい場合は「EC-CUBE」が候補に挙げられます。
また「通販マーケッターEight!」は、定期通販だけでなく、総合通販にも対応可能な通販システムとなっております。
通販システムの主要機能(チェックしておきたい機能一覧)
通販システムを選定する際は、基本機能の有無だけでなく、それぞれの機能がどの程度充実しているかを確認することが重要です。
以下、システム選びでチェックしておきたい主要機能を一覧でご紹介します。
| 機能カテゴリ | チェックポイント |
| 受注管理 | ・注文ステータスの自動更新機能 ・複数チャネルの注文一元管理 ・受注データのCSVエクスポート ・定期購入の自動受注処理 |
| 在庫管理 | ・リアルタイム在庫反映 ・複数倉庫の在庫一元管理 ・在庫アラート機能 ・予約在庫・取り寄せ対応 |
| 決済機能 | ・クレジットカード決済対応 ・後払い・代引き対応 ・電子マネー・QRコード決済 ・定期購入向け継続課金 |
| 商品管理 | ・SKU単位での管理 ・商品画像の一括登録 ・カテゴリ/タグ管理 ・関連商品・レコメンド設定 |
| 出荷管理 | ・配送業者API連携 ・送り状自動発行 ・出荷指示書の自動生成 ・配送状況トラッキング |
| システム連携 | ・外部システムとのAPI連携 ・CSV/XMLデータ連携 ・Webhook対応 ・プラグイン拡張性 |
| セキュリティ | ・SSL証明書対応 ・不正アクセス防止機能 ・定期的なセキュリティ更新 ・データバックアップ体制 |
これらの機能は、ECサイトの規模や業種によって優先順位が変わります。アパレルECなら在庫管理機能の充実度が最重要ですし、定期通販なら継続課金や定期配送の機能が欠かせません。
自社のビジネスモデルに照らし合わせて、必要な機能を洗い出しておきましょう。
よくあるシステム選びの失敗4選
通販システムの導入で失敗するパターンには、以下のケースが挙げられます。
- コスト優先で機能不足に気づくのが遅れる
- 在庫・出荷連携が弱く運用が破綻する
- CMS・デザインの自由度がない
- API非対応で将来の連携が詰む(乗り換えコスト増)
ここでは、多くの企業が陥りやすい4つの失敗例を紹介し、それぞれの回避策を紹介します。
コスト優先で機能不足に気づくのが遅れる
初期費用の安さに惹かれてシステムを選んだ結果、運用開始後に機能不足が判明するケースは後を絶ちません。必要な機能が標準搭載されていないと、その都度カスタマイズや追加オプションが必要になります。
結果として、業務を人手で補う形になり、人件費や時間コストが想定以上に増加してしまいます。
とはいえ、過剰な機能を持つ高額システムを導入する必要はありません。現在の業務フローを整理し、必須機能と将来必要になる機能を明確に区分けした上で、段階的に機能追加できるシステムを選ぶことが賢明な判断といえるでしょう。
在庫・出荷連携が弱く運用が破綻する
在庫管理と出荷管理の連携不足は、EC運営における致命的な問題に発展しかねません。システム間の連携が不十分だと、在庫数の不整合や売り越しが頻発し、結果的にキャンセル対応やクレーム処理に追われることになります。
具体的には、ECサイト上の在庫数と実在庫にズレが生じ、注文を受けたものの商品が用意できないという事態が起こります。このような場合、顧客への謝罪とキャンセル処理、代替商品の提案など、本来不要な業務が発生します。
また、倉庫システムとの連携不備により、出荷遅延や配送ミスが多発するケースもあります。ピッキングリストが手動作成だったり、送り状発行が個別対応だったりすると、注文数が増えるにつれて現場の負担が急激に増大します。
このような事態を防ぐためには、WMS(倉庫管理システム)との自動連携機能や、配送業者のAPIと接続できるシステムを選ぶことが重要です。リアルタイムでの在庫同期、自動出荷指示、配送状況の追跡機能など、物流プロセス全体をカバーできるシステムを導入することで、スケーラブルな運用体制を構築できます。
CMS・デザインの自由度がない
マーケティング施策のスピードは、売上に直結する重要な要素です。しかしながら、CMSやデザインの自由度が低いシステムでは、LPや商品ページの更新に想定以上の時間がかかり、施策の実行スピードが著しく低下してしまいます。
さらに深刻なのは、デザイン修正やレイアウト変更のたびに外注が必要になることです。外注費用がかさむだけでなく、テスト→改善のPDCAサイクルが遅れ、最適化が進みません。
これらの課題を解決するには、ノーコードで編集できる範囲が広く、テンプレートが充実したシステムを選ぶことが肝要です。ドラッグ&ドロップでレイアウト変更ができる、HTMLやCSSの知識がなくてもデザインカスタマイズが可能など、社内で完結できる作業範囲を事前に確認しておきましょう。
API非対応で将来の連携が詰む(乗り換えコスト増)
API非対応のシステムを選んでしまうと、事業が成長した段階で深刻な問題に直面します。WMS(倉庫管理システム)、MA(マーケティングオートメーション)、CRM(顧客管理システム)などとの連携が必要になった際、データの手動転記や二重入力が避けられません。
実際の現場では、受注データをCSVでダウンロードし、別システムに手動でインポートするという非効率な作業が日常化します。リアルタイムでのデータ同期ができないため、在庫や顧客情報の不整合が頻発し、ビジネスチャンスを逃すことにもなりかねません。
それゆえ、運用が分断され、せっかく蓄積したデータも有効活用できない状態に陥ります。
このような事態を避けるためには、初期段階からAPI対応やWebhook機能を持つシステムを選択することが重要です。将来的な拡張性を見据え、主要な外部サービスとの連携実績があるシステムを優先的に検討しましょう。
通販システム選びには自社ECサイトの現状把握も大切

通販システムを選ぶ際には、自社のECサイトの現状を正確に把握することが非常に重要です。適切なシステムを選択するためには、現在の課題や改善点を明確にし、将来の目標に向けて最適なシステムを見つける必要があります。
また、具体的に「1年後に売上を30%増加させる」や「顧客単価を20%上げる」などといった成長目標を設定し、これらの目標達成をサポートできる機能を持つ通販システムを選ぶことで、効果的な事業成長が期待できます。
さらに、現在のサーバーやネットワークの状況も確認が必要です。トラフィックの増加に耐えられるか、セキュリティ対策は十分か、新しいシステムとの互換性はあるかなどを評価します。これにより、新システム導入時のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。



