ECカートは、無料から有料まで数が多過ぎて、選定に困る方も多いと思います。ECカート毎にどういった違いがあるのかを調べて比較するだけでも大変な作業です。
そこでこの記事では、ECカート探しをしている方向けにおすすめECカートを選定しました。目的別に紹介していますので、自社にあったECカートを見つける参考にしてください。
ECカートおすすめ14社をまとめて比較【一覧】
以下は、本記事で紹介する14社のECカートを端的にまとめた表です。
主な特徴・料金や導入目安などを簡潔に記載していますので、比較検討の際の参考にしてください。
サービス名 |
主な特徴 |
料金・導入目安 |
BASE |
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STORES |
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カラーミー |
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Shopify |
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通販マーケッターEight! |
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ecbeing |
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futureshop |
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メルカート |
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W2 Repeat |
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ecforce |
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サブスクストア |
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楽々リピート |
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ec-cube |
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通販マーケッターEight! |
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ebisumart |
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ECカートとは?
ECカートとは、ECカートショッピング機能をはじめとしたECサイトに必要な機能を揃えたソフトウエアです。
ECサイトでは、お客さまが商品を選び、買い物かごに入れて、配送先・配送方法の指定、決済を行うまでの一連の流れをスムーズに実行する必要があります。
そうしたECサイトに必須の機能をまとめたのがECカートです。
ECカートでは何ができる?基本的な搭載機能を紹介
ECカートの基本的な機能は以下の5つです。
- 受注管理機能
- 商品登録/管理機能
- 顧客/ユーザー管理機能
- 販促管理機能
- データ分析機能
それぞれどういった機能か具体的に見ていきましょう。
受注管理機能
ECカートの受注管理機能とは、注文を受けた日時・商品・顧客名・配送先住所・在庫状況などを一元管理できるシステムです。
受注情報を他のシステムと連携させることもできます。
例えば、配送管理システムと連携させ配送伝票を作成するなどです。
受注管理機能は、ECカートの中心的な機能となります。
商品登録/管理機能
商品登録・商品管理機能とは、商品ページを編集したり、ECサイトで販売する商品の登録、商品の在庫を管理したりする機能です。
特に、ECサイトで商品を販売するには在庫管理は欠かせません。
商品の在庫のあるなしをリアルタイムで表示するためにも、商品登録・管理機能は必須です。
顧客/ユーザー管理機能
ECサイトの顧客を管理するのが、顧客・ユーザー管理機能です。
ユーザー登録制のECサイトであれば、登録されているIDやパスワードの保管も必要になります。
顧客管理機能があれば、ECサイト運営者は特定の顧客に向けた販促や商品開発に役立ち、顧客は2回目以降の住所入力などを省略できるので便利です。
販促管理機能
ECサイトの販促をサポートするのが、販促管理機能です。
例えば、クーポンやポイントの発行、顧客の属性に合わせたメルマガ配信などができます。
定期的に行う販促では、過去の情報を複製して販促企画を作れるなど、業務効率化にも役立ちます。
データ分析機能
データ分析機能とは、ECサイトの売上や売れ筋商品などのデータを収集し分析する機能です。
サイトのアクセス解析と連携できれば、さらに詳細なデータ分析も可能になります。
実店舗と異なりデータの収集が行いやすいECサイトでは、データをうまく活用したマーケティングが必須となるでしょう。
ECカートの種類
ECカートとひと口に言っても、その種類は大きく分けて5つあります。
- ASP型ECカート
- パッケージ型ECカート
- オープンソース型ECカート
- フルスクラッチ型ECカート
- モール型ECカート
どのような違いがあるのかをツールごとに説明します。
ASP型ECカート
ASP型ECカートは、初期費用を抑えて素早くネットショップを立ち上げたい事業者に適しているサービス形態です。
大きな特徴として、システムは外部の業者が提供するクラウド環境上で稼働し、利用者は月額料金や販売手数料を支払って使うモデルが一般的です。
最大のメリットは、サーバーの管理やソフトウェアの保守を自社で行わなくてもよい点にあります。
たとえば、セキュリティアップデートやバージョン更新はサービス提供会社が対応することが多く、ITリソースに乏しい企業でも導入しやすいでしょう。
また、短時間でショップをオープンできるため、テストマーケティング的にECを始めたいときにも有効です。
その反面、提供会社の仕様に依存するためカスタマイズの自由度が限られ、独自のデザインや機能追加に制約がかかることがあります。
さらに、運営元がサービス終了した場合や利用料金の改定が行われた際には、突然リプレイスを迫られるリスクが存在します。
加えて、月商が伸びるほど手数料の総額が増加するケースもあり、長期的なコストが想定以上になる場合もあるため、導入前に料金体系を十分に比較検討することが重要です。
【メリット】
- 初期費用が安く、導入が簡単
- サーバー管理・保守を業者が行うため手間が少ない
- 短期間でショップを開設しやすい
【デメリット】
- カスタマイズ性が制限される
- サービス提供会社の仕様変更や終了リスクがある
- 売上が大きくなると手数料が割高になることも
パッケージ型ECカート
パッケージ型ECカートは、すでに開発済みのECシステムをソフトウェアとして導入し、自社のサーバーなどで運用する方式です。
この形態の大きな特徴は、必要な基本機能が一通り揃っているため、フルスクラッチに比べて短期間での立ち上げが可能だという点にあります。
さらに、自社サーバーで動かせる分、セキュリティやデータ管理のポリシーを自社の基準に合わせられるメリットが挙げられます。買い切りライセンスの場合、長期的には利用料を抑えられることも魅力です。
しかしながら、導入時のライセンス費や初期費用が高額になるケースが多く、導入ハードルを感じる企業もいるでしょう。
システムのバージョンアップや保守対応についてはベンダーから提供されるサービス範囲を確認する必要があり、最新技術や新機能を追加する場合には別途費用と時間がかかる場合があります。
また、自社サーバーでの運用となれば、ある程度のIT知識やサーバー管理のリソースが求められます。
【メリット】
- 必要機能が揃っており、3〜6ヶ月で導入できる短期間で導入しやすい
- 自社サーバー運用が可能で、一定のカスタマイズができる
- 買い切りライセンスなら長期的なコストを抑えられる
【デメリット】
- 初期費用やライセンス費が高額になりがち(ASP型に比べて)
- システムのバージョンアップや保守を自社で行う必要がある
- 機能追加や最新技術の反映に時間と手間がかかる
オープンソース型ECカート
オープンソース型ECカートは、ソフトウェアそのものが無償で公開されているため、ライセンス費用を大幅に抑えて運用できるのが大きな強みです。
さらに、ソースコードが公開されているため、独自の機能拡張やデザインカスタマイズが柔軟に行える点も魅力でしょう。
プラグインやテーマなどの追加モジュールがコミュニティによって数多く開発されていることから、初期段階でも豊富な機能を活用しやすいのもメリットです。
ただし、セキュリティ対策やバージョンアップは自己責任の側面が強く、脆弱性情報が出た場合には素早い更新や修正が求められます。
また、サーバー構築やプログラムの知識が必要になる場面が多く、専門人材や外注先を確保しておかないと安定稼働が難しくなるリスクがあるでしょう。
バージョン間の互換性問題でプラグインが使えなくなるなどのトラブルもあり得るため、運用体制をしっかり整えてから導入するのが望ましいです。
【メリット】
- ソフトウェアを無料で利用でき、ライセンスコストを抑えられる
- ソースコードが公開されており、高度なカスタマイズが可能
- コミュニティやプラグインが充実していて情報が得やすい
【デメリット】
- トラブル対応やセキュリティ対策を自己責任で行う必要がある
- サーバー構築やアップデートにIT知識・エンジニアリソースが必要
- バージョンアップやプラグイン互換性で不具合が起こるリスクがある
フルスクラッチ型ECカート
フルスクラッチ型ECカートは、企業が自社の要件やビジネスロジックを最優先に考え、ゼロから独自開発して構築する形態です。
最大の魅力は、システムを細部までカスタムできるため、独自機能の実装や他システムとの深い連携など、既存パッケージでは難しい要望も実現可能な点にあります。
さらに、完成したシステムは自社資産として蓄積されるため、長期視点では競合他社が真似しにくい独自の強みを作りやすいでしょう。
しかしながら、開発コストや運用コストが最も高くなることは否めず、専門的なエンジニアリング体制やプロジェクトマネジメントが欠かせません。
開発段階での要件定義ミスや仕様変更があれば、リリースまでのスケジュールが大幅に遅延するリスクも考えられます。
また、サービスイン後に必要な改修やバグ対応を行うためのリソースも継続して確保する必要があるため、ITリテラシーと予算の両面でハードルが高いです。
大手企業や特殊なビジネスモデルを展開する事業者が独自の戦略を進める際には最適ですが、一般的なEC運用を目指す場合は他の選択肢と十分に比較検討してから判断しましょう。
【メリット】
- 自社の要件やビジネスモデルに完全対応できる
- 他システムとの連携やセキュリティ設計を柔軟に行える
- 長期的には自社の資産として運用しやすい
【デメリット】
- 開発・運用コストが最も高くなる
- 高度なIT人材の確保とプロジェクト管理が必須
- リリースまでに時間がかかり、仕様変更リスクも大きい
モール型ECカート
モール型ECカートとは、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどの大規模モールに出店し、そのモール内のカートシステムを活用して販売を行うスタイルです。
最大のメリットとしては、モールそのものが膨大なユーザー数を抱えており、集客面で大きなアドバンテージを得やすい点が挙げられます。
加えて、決済や物流などのインフラが整備され、運営側のサポート施策(ポイントキャンペーンや各種セールなど)を活用できるため、短期間に売上を伸ばすチャンスがあるのも魅力でしょう。
しかし一方で、月額出店料やシステム利用料に加えて、各注文ごとの手数料が積み重なると収益を圧迫する場合があり、利益率の計算を誤ると運営が難しくなる可能性があります。
さらに、モール全体のデザイン規定やレイアウト方針に従う必要があるため、ブランドイメージを打ち出しにくいというデメリットもあります。
価格競争に陥りやすく、他店との比較が常態化しているため、独自商品や顧客ロイヤルティを重視するビジネスモデルには向き不向きがある点に留意が必要です。
【メリット】
- ECモール自体に多くの利用者がいるため、知名度や流入が見込める
- 決済・物流などのインフラが整備されている
- 運営サポートやプロモーション施策が充実している
【デメリット】
- 月額出店料やシステム利用料、販売ごとの手数料など、店舗負担が大きくなりやすい
- モール全体のデザインやブランド力に依存するため、独自の世界観を作りにくい
- モール内で直接比較されるため、価格競争が激化しやすい
無料版と有料版ECカートの違い
ここからは無料版と有料版のECカートの違いを見ていきます。主な違いは下記の4点です。
- 搭載されている機能数
- サポート内容
- カスタマイズの自由度
- サーバー容量
それぞれどのように違うか見ていきましょう。
搭載されている機能数
ECカートに搭載されている機能数では、無料版よりも有料版の方が多くなります。
例えば、無料版では使えないアクセス解析機能や集客機能が有料版では利用できるなどです。
その他、商品の登録数や掲載できる画像枚数なども、無料版では制限させている場合も少なくありません。
また、機能面以外にも、ECサイトの管理に必要なアカウント数が有料版の方が多く発行できるといった違いもあります。
サポート内容
サポート内容にも無料版と有料版で差が生じます。
無料版はメールのみ、もしくはサポートなしというのに対して、有料版では電話のサポートを用意しているところも多くあります。
さらに有料版では導入時の操作サポートを受けられるサービスもあり、新規でECサイトを立ち上げる場合には心強いでしょう。
カスタマイズの自由度
カスタマイズの自由度は有料版の方が高くなります。
例えば、ASP型のECカートでも、ECストアのデザインをカスタマイズできる機能が用意されているものがあります。
カスタマイズできる範囲や、利用できるテンプレートの数も有料版には多く用意されており、よりオリジナリティのあるECサイトが作れるでしょう。
サーバー容量
ECカートの無料版と有料版の違いには、サーバーの容量もあります。
サーバーの容量が少ないと、セール時などECサイトに多くのアクセスが集まった際にすぐにサーバーがダウンしてしまい、ECサイトが表示されなくなってしまいます。
せっかく広告やキャンペーンでアクセス数を集めたのに、サーバーがダウンしてしまえば多くの損失を生んでしまうでしょう。
有料版では、一次的なアクセスの集中にも耐えられるサーバーを用意しているサービスもあります。
ECカートシステム(手軽にネットショップを開設したい方向け)
手軽に手間をかけずにECサイトを開設したい方には、次の4つのASP型ECカートサービスがおすすめです。
- BASE
- STORES
- カラーミー
- Shopify
各サービスについて紹介します。
BASE

参照元:BASE
BASEは国内の200万店舗で利用されている、無料ASP型ECプラットフォームです。BASEの特徴は3つあります。
- 無料でもほぼ有料プランと同等の機能が使える
- 売上金の入金サイクルが短い
- キャリア決済やコンビニ決済が審査待ちなしで即日開始できる
1,無料でもほぼ有料プランと同等の機能が使える
BASEの料金プランは月額0円のスタンダードプランと、月額5,980円のグロースプランの2つです。
無料と有料で使える機能に差はあまりなく、大きな違いは決済手数料の料率とサービス利用料の有無です。
スタンダードプランの場合、取り引きごとに3%のサービス利用料がかかります。受注件数が多くなると変動費もふくらみますので、注意が必要です。
2,売上金の入金サイクルが短い
BASEでは「お急ぎ振込み」を利用すると最短翌日に売上金が入金されます。資金繰りが重要な立上げ期には、入金サイクルの短さはとても重要です。
3,キャリア決済やコンビニ決済が審査待ちなしで即日開始できる
BASEで用意されている決済方法は7種類あり、それらが審査なしで即日利用可能です。決済に必要な契約などの手続きもなく、BASEの管理画面だけでお金の管理ができます。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 | サービス利用料 |
スタンダードプラン | 0円 | 0円 | 3.6% + 40円 (※Amazon Pay/PayPalの場合は +1%) |
3% |
グロースプラン | 0円 | 16,580円/月(年払い)19,980円/月(1ヶ月払い) | 2.9% (※Amazon Pay/PayPalの場合は +1%) |
0円 |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
STORES

参照元:STORES
STORESは小規模店舗向けのサービスです。STORESの特徴として下記2つを紹介します。
- 実店舗とECサイトの運用ができる
- 販売手数料がかからない
1,実店舗とECサイトの運用ができる
STORESにはPOSサービスがあり、実店舗とECサイトを連動した運用ができます。
例えばECサイトに商品を登録すると、POSにも自動で登録され、同じ作業を行わずに済むなどです。また、在庫も実店舗とECサイトで連動できるので在庫管理の手間もありません。
顧客情報も実店舗とECサイトでシームレスに管理でき、実店舗とECサイト共通のポイント制も簡単に設定可能です。
2,販売手数料がかからない
STORESの料金プランは月額0円のフリープランと、月額2,980円のスタンダードプランの2つがあります。
決済手数料以外の手数料がかからないので、小規模な店舗運営向けと言えるでしょう。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 売上時の決済手数料 | 備考 |
フリープラン | 0円 | 0円 | 5.0% + 40円 | 初期費用・固定費なし。小規模スタート向け |
スタンダードプラン | 0円 | 980円 | 3.6% + 40円 (※Amazon Pay/PayPalの場合は +1%加算) |
売上が発生した場合に利用。機能やデザインの拡張が可能 |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
カラーミー

参照元:カラーミー
カラーミーは2005年にサービスをスタートしたASP型ECカートでの老舗です。
カラーミーの特徴は下記2点です。
- サポートが手厚い
- グループ会社のサービスが受けられる
1.サポートが手厚い
カラーミーには無料プランがありません。その代わり、導入や運用に関する手厚いサポートが受けられます。
メールや電話によるサポートはもちろん、画面を共有し具体的な操作法を教えてもらうことも可能です。
ECサイト運営に関するセミナーやWEBメディアも豊富に用意されており、ECサイト初心者が成長できるよう伴走してくれます。
2,グループ会社のサービスが受けられる
カラーミーはGMOペパポが運営しているため、GMOグループのサービスが受けられます。
例えば、カラーミーで利用できる決済はGMOイプシロン株式会社のサービスです。
大企業の資本を活用できるというのも特徴と言えます。
プラン | 初期費用 | 月額費用 | 備考 |
フリープラン | 0円 | 0円 | 基本機能のみ。ショップ開設の初期費用・固定費がかからないプラン |
レギュラープラン | 3,300円 | 4,950円 ※(長期契約時は割引あり) |
月商10万円以上を目指す方向け。主要機能がまとまった有料プラン |
ラージプラン | 3,300円 | 9,595円 ※(長期契約時は割引あり) |
大容量や追加機能を必要とする店舗向け |
プレミアムプラン | 22,000円 | 35,640円 ※(長期契約時は割引あり) |
高機能・専任サポートなど、充実したサービスが含まれる上位プラン |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
Shopify

参照元:Shopify
Shopify(ショッピファイ)は、カナダ生まれのASP型ECカートです。
特徴を3つ紹介します。
- アプリによって機能の追加ができる
- 越境ECに強い
- セキュリティレベルとサーバー機能が高い
1,アプリによって機能の追加ができる
Shopifyの最大の特徴はアプリをインストールして機能の拡張ができる点です。8,000種類を超えるアプリがあり、自社に合わせてさまざまな機能を追加できます。
2,越境ECに強い
Shopifyはカナダ初のサービスであるため、世界中で利用されています。
海外展開には必須な多言語や多通貨にも対応でき、海外発送のサービスとも連携していて、海外進出へのハードルが低いのが特徴です。
3,セキュリティレベルとサーバー機能が高い
Shopifyのセキュリティレベルは非常に高くなっています。
例えば、クレジットカード業界が採用する世界レベルのセキュリティ基準を採用したり、スタッフのログイン機能に2段階認証を必須にしたりするなどです。
ECサイトにおいて情報漏洩は絶対に防ぎたいことですので、強固なセキュリティが担保されているのは安心でしょう。
プラン | 月額料金 (年払いの場合) |
月額料金 (月払いの場合) |
主な特徴 |
Basic | ¥3,650 JPY/月 | (年払い専用割引あり) | 個人事業主向け。基本的なオンラインストア機能、10か所の在庫ロケーション、POS Liteが利用可能 |
Shopify | ¥10,100 JPY/月 | (年払い専用割引あり) | 少人数チーム向け。スタッフアカウント5件追加可能。高度な分析機能、より多くの在庫管理オプションが含まれる |
Advanced | ¥44,000 JPY/月 | (年払い専用割引あり) | 成長中のビジネス向け。チェックアウトキャパシティが高く、スタッフアカウントが15件まで追加可能。詳細なレポート機能を搭載 |
Plus | $2,300 USD/月 (3年契約) |
※別途契約 | 大規模かつ複雑なビジネス向け。カスタマイズ可能なチェックアウト、無制限のスタッフアカウント、専用サポートなどが提供される |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
ECカートシステム(すでに売上が数千万以上ある方向け)
売上が数千万円以上の中堅〜大規模ECサイト向けのサービスを紹介します。
- ecbeing
- futureshop
- メルカート
ecbeing

参照元:ecbeing
ecbeingはパッケージ型のECカートです。
自社で、年商100億規模のECサイトを運営した経験をもとに開発されたパッケージのため、大規模ECサイトに必要な機能が網羅されています。
主な特徴は以下の3点です。
- ビジネスモデルに合わせたパッケージがある
- マーケティング機能が充実している
- セキュリティが強固
1,ビジネスモデルに合わせたパッケージがある
ecbeingにはBtoC向け、BtoB向けといった、ビジネスモデルに合わせたパッケージが用意されています。
商品の属性に合わせたパッケージは合っても、ビジネスモデルに合わせたパッケージはなかなかありません。
特にBtoB向けのECカートはめずらしいでしょう。
2,マーケティング機能が充実している
ecbeingの機能にはマーケティングに関する機能が豊富にあります。
中堅〜大規模ECサイトになると、マーケティング分析は非常に重要です。
ecbeingでは、詳細なデータを分析してマーケティング施策を実施できるので、売上増に結びつきやすくなります。
不審な動きへの対応がしっかりとされているため、信頼性が求められる大規模ECサイトにおいても安心して利用できるでしょう。
プラン名 | 料金情報 | 概要 |
スタートアッププラン | お問い合わせ | 小規模事業者向け。 必要最低限の基本機能を提供 |
ミドルプラン | お問い合わせ | 中規模事業者向け。 標準的な機能やサポート体制が充実 |
エンタープライズプラン | お問い合わせ | 大規模事業者向け。 高度なカスタマイズや専任サポートを提供 |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
futureshop

参照元:futureshop
中堅ECサイト向けのASP型ECカートが futureshopです。
国内での稼働店舗数は2,900店を超え、成長を続けています。
futureshopの特徴は3つです。
- アパレル販売に強い
- 3万点の商品管理ができる
- ライブコマースの機能がある
1,アパレル販売に強い
futureshopは株式会社ZOZOが運営する倉庫、ZOZOBASEと提携しています。
ZOZOTOWNに出店していれば、自社ECサイトで販売した商品をZOZOBASEから出荷できるだけでなく、自社とZOZOTOWNの在庫の一元管理も可能です。
2,3万点の商品管理ができる
futureshopには、商品の詳細な情報を管理できる商品管理機能があります。
例えば、会員非会員で異なる価格を表示させたり、在庫表示や販売期間を細かく設定できたりします。
3万点の商品を登録できるのもfutureshopの特徴です。
3,ライブコマースの機能がある
futureshopのLive cottage(ライブコテージ)は、自社サイトで行えるライブコマース機能です。
自社サイトで展開でき、アプリのインストールなども不要なことから、顧客にスムーズな購入を促せます。
月額1万円で始められ、販売手数料が無料というのも魅力です。
プラン名 | 初期費用 (税込) |
月額費用 (税込) |
登録商品数上限 | 主な特徴 |
futureshop | 22,000円~ | 24,000円~ | 50~10,000商品 | 商品数に応じて選択可能。基本的なECサイト運営機能を提供 |
futureshop omni-channel | 752,000円 | 160,000円 | 30,000商品 | 実店舗との連携や高度な機能を備えた大規模店舗向けプラン |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
メルカート

参照元:メルカート
メルカートはecbeingのグループ会社が運営するECカートで、パッケージ型とASP型を合わせた形態となっています。
メルカートの特徴は2つあります。
- 専任スタッフによる無料のサポートがある
- 大規模ECサイトのノウハウをシステム化している
1,専任スタッフによる無料のサポートがある
メルカートは中堅ECサイトに対応した機能を搭載しながら、月額5万円から利用できます。
費用の中にはサポートも含まれており、ECサイトに精通した専任スタッフからサポートが受けられます。
2,大規模ECサイトのノウハウをシステム化している
メルカートはecbeingのノウハウをシステム化しているため、大規模サイトで必要になる機能も搭載しています。
ecbeingのように独自の開発はできませんが、同等のサービスを低価格で利用できるというのはお得だと言えるでしょう。
また、クラウド型なのでトレンドに合った機能を定期的に自動でバージョンアップできるのも利点です。
プラン名 | 初期費用 (税込) |
月額費用 (税込) |
主な特徴 |
定期プラン | 190,000円 | 59,000円 | 定期購入や単品通販に適したプラン。定期機能やLP一体型フォームを標準搭載。オプション機能の追加は不可。月間10万PVまで従量課金なし |
おすすめプラン | 190,000円 | 99,000円~ | 本格的なECサイト構築向け。接客・分析・CRMのオプションを月3,000円から追加可能。月間20万PVまで従量課金なし |
DXプラン | 690,000円 | 199,000円~ | CDP、CRM、顧客分析機能を標準搭載し、複雑なマーケティングオートメーションを実現。オプションを月3,000円から追加可能。月間20万PVまで従量課金なし |
立ち上げプラン | 190,000円 | 49,000円~ | 最低限の機能でECサイトを立ち上げたい方向けのプラン。詳細はお問い合わせが必要 |
移行プラン | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 他社からの乗り換えを検討されている方向けのプラン。詳細はお問い合わせが必要 |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
ECカートシステム(定期/リピート通販向け)
定期・リピート通販向けのECカートシステムを4つ紹介します。
- W2 Repeat
- ecforce
- サブスクストア
- 楽々リピート
それぞれどういったサービスか見ていきましょう。
W2 Repeat

参照元:W2 Repeat
年商100憶円規模までの定期通販に特化したECカートがW2 Repeatです。
W2 Repeatには次の2点の特徴があります。
- 1000を超える標準機能を搭載
- デザインのカスタマイズができる
1,1000を超える標準機能を搭載
W2 Repeatでは、業界最多クラスの標準機能を搭載しています。
オプションや機能の拡張を行わずに多くの機能が使えるので、実施したくても機能がなくてできないということがほぼありません。
2,デザインのカスタマイズができる
クラウド型ではめずらしく、デザインのカスタマイズ性が高いのもW2 Repeatの特徴です。
デザインフォーマットはトレンドを反映したものとなっており、スマートフォンやタブレット表示にも自動対応しています。
自社のブランディング表現や販売促進が容易になるでしょう。
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 | 概要 |
スタンダードプラン | 要問い合わせ | 要問い合わせ | サブスク/定期通販に必要な基本機能を網羅。事業立ち上げから年商100億円規模まで対応 |
プロフェッショナルプラン | 要問い合わせ | 要問い合わせ | スタンダードプランの機能に加え、追加の高度な機能やカスタマイズオプションを提供 |
エンタープライズプラン | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 大規模事業者向け。高度なカスタマイズや専任サポート、特別な要件に対応 |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
ecforce

参照元:ecforce
ecforceは自社でもECサイトを運営する、株式会社SUPERSTUDIOが提供するASP型ECカートです。
ecforceの特徴は2つあります。
- 定期通販業務を効率化する機能が豊富
- カゴ落ちを防止に強い
1,定期通販業務を効率化する機能が豊富
ecforceは自社でECサイトを運用しているため、定期通販業務に必要な機能を熟知しています。
分析機能においても、複数の画面を行き来せずに管理画面だけでデータを確認したり収集したりできるなど、ルーティン業務の効率化も可能です。
2,カゴ落ちを防止に強い
ECサイトでは、カゴに入れてから決済が完了するまでできるだけスムーズに運ぶことが重要です。
入力内容や確認項目が多いと、カゴに入れても購入しないケースが増えます。
ecforceではLPと一体となった購入フォームが作れるため、ユーザーは画面遷移なしで購入手続きが可能です。
消費者の購買意欲を冷まさずに、購入完了まで運べる工夫が随所に施されています。
ソリューション名 | 初期費用 | 月額費用 | 主な特徴 |
コマースソリューション | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | ECサイトや店舗での販売環境を構築。オンライン・EC販売、オフライン・店舗販売・OMO、来店予約・決済に対応 |
データソリューション | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 顧客データの統合・分析・活用を支援。データ統合、データ分析、データ活用を通じてマーケティング戦略を強化 |
コンサルティング | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 自社D2C事業のノウハウを活かし、売上・利益向上のためのコマースDXを支援。新規ブランド立ち上げ支援、デジタルマーケティング支援、デジタルツール基盤構築支援を提供 |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
サブスクストア

参照元:サブスクストア
サブスクストアは業界シェアNo,1の、BtoC向けの定期通販カートです。
サブスクストアの特徴は下記の通りです。
- レコメンドやアップセル機能で売上増が狙える
- 配送頻度の変更や休止設定も簡単
1,レコメンドやアップセル機能で売上増が狙える
商品詳細画面や購入確認画面におすすめ商品を掲示したり、購入確認画面で一緒に購入するとお得な商品を紹介したりする機能が標準で搭載されています。
購入確認画面は、実店舗のレジ横商品同様、購入の可能性が高い場所です。
ASP型ECカートではオプション機能となっているものもあるので、標準として使えるのは高ポイントでしょう。
2,配送頻度の変更や休止設定も簡単
定期通販では、配送頻度の変更や休止設定がどのくらい柔軟にできるのかが、売上アップの大きな要因になります。
サブスクストアでは定期通販に特化しているだけに、ユーザーがマイページから簡単に期間を変更できる機能を搭載。
さらに同社の配送代行サービス「テモロジ」を利用すれば、配送業務も縮小できます。
プラン名 | 初期費用 (税抜) |
月額費用 (税抜) |
従量課金 (税抜) |
トラフィック耐性 | インフラ | カスタマイズ |
スタンダード | 69,800円~ | 49,800円~ | 25円/件 | 5PV/秒 | 共用 | 不可 |
プレミアム | 99,800円~ | 79,800円~ | 20円/件 | 10PV/秒 | 専用 | 不可 |
エキスパート | 要お問い合わせ | 要お問い合わせ | 要相談 | 要相談 | 要相談 | 要相談 |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
楽々リピート

参照元:楽々リピート
サービス継続率97%以上を誇るのが楽々リピートです。
楽々リピートの特徴を紹介します。
- 低ランニングコストで始められる
- サポートが充実
1,低ランニングコストで始められる
楽々リピートは定期通販に特化したASP型ECカートであるため、パッケージ型ECカートなどに比べるとコストが低くなっています。
定期通販に必要な機能が標準で搭載されて、月額49,800〜利用できるのはお得と言えるでしょう。
さらに従量課金制は採用していないため、ランニングコストを抑えられます。
2,サポートが充実
楽々リピートではASP型ECカートではめずらしく、電話や画面共有でのサポートが用意されています。
初めての定期通販事業でも、画面共有による操作説明が受けられるので安心です。
契約前に共用デモ画面を2週間試せるので、必要な機能や操作感も事前に確認できます。
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 | サーバー環境 | トラフィック耐性 | 受注件数目安 |
ライトプラン | 記載なし | 49,800円/月~ | 共用サーバー | 10PV/秒 | 1,000件~ |
スタンダードプラン | 記載なし | 記載なし | 専用サーバー | 100PV/秒 | 5,000件~ |
エキスパートプラン | 記載なし | 記載なし | 専用サーバー | 100PV/秒 | 5,000件~ |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
ECカートシステム(カスタマイズしたい方向け)
ECサイトの機能やデザインをカスタマイズしたい方には、次の2つのサービスがおすすめです。
- 通販マーケッターEight!
- ec-cube
- ebisumart
どういったサービスかそれぞれについて紹介します。
通販マーケッターEight!

参照元:通販マーケッターEight!
通販マーケッターEight!は、EC・通販のプロフェッショナル集団「東通メディア」によって、15年以上蓄積したECノウハウ、通販事業者の現場の声をもとに開発されたパッケージ型ECカートです。
導入企業の平均年商は28億円以上で、販促、CRM、業務効率化などecの必要な機能が1,300 以上搭載されております。
スタートアップから年商500億円規模のECサイトまで対応できます。
通販マーケッターEight!の特徴は以下の3つです。
- 安定したサーバー運用
- 基幹システムとの連携などカスタマイズ性が高い
- 成長に必要なサポートが受けられる
1,安定したサーバー運用
通販マーケッターEight!ではインフラ基盤にMicrosoftのAzureを採用しています。
Azureは高いセキュリティと柔軟な適応力に定評があるサービスです。
ECサイトでは、売上の増大や急なアクセスアップでも安定した販売を行えることが重要です。
通販マーケッターEight!であればそうした対策も任せられるでしょう。
2,他システムとの連携などカスタマイズ性が高い
通販マーケッターEight!はASP型に比べて、高いカスタマイズ性があります。
システム連携はECサイトの売上規模が大きくなるほど重要になってきますので、立上げ期から対応できる基盤を整えておくことがおすすめです。
また、パッケージ機能をベースに、独自の機能を追加/カスタマイズすることができるため、拡張性が高く要望通りのシステムを構築することができます。
3,成長に必要なサポートが受けられる
通販マーケッターEight!には手厚いサポート体制が用意されています。
わからない操作を確認できるオンラインマニュアルはもちろん、メール・電話の窓口、専属のエンジニアが対応する窓口もあります。
システムの操作方法などの一般的な相談から専門的な質問まで柔軟に対応してもらえます。
プロモーションに関する相談も受け付けているため、ECサイト運用全般について相談可能です。
プラン名 | 含まれるライセンス数 | カスタマイズ | 外部サービス連携指定 | 出荷数制限 | サポート体制 |
スタンダードプラン | 25ライセンス | 不可 | 有り | 無し | サポートセンター |
プレミアムプラン | 100ライセンス | 可 | 無し | 無し | システム担当/サポートセンター |
エンタープライズプラン | 200ライセンス | 可 | 無し | 無し | システム担当/サポートセンター |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
EC-CUBE

参照元:EC-CUBE
EC-CUBEは日本初のオープンソース型ECカートです。2006年にリリースされて以来、35,000店以上に利用されています。
EC-CUBEの特徴として以下2点を紹介します。
- 無料で利用できる
- 豊富なプラグインがある
1,無料で利用できる
EC-CUBEはオープンソース型ECカートですので、無料でダウンロードできます。
自社で利用しているサーバーがあれば、インストールしてすぐに使うことも可能です。
もちろん、ECカートですのでECサイト運営に必要な受注管理・商品管理・会員管理などの機能は網羅されています。
オリジナリティの高いECサイトを制作したい場合は、EC-CUBEの基盤を活用することで効率よくECサイト構築が行えるでしょう。
2,豊富なプラグインがある
EC-CUBEは2006年のリリース以降多くの人に活用されてきました。そのため、EC-CUBE用にさまざまなプラグインが開発されています。
プラグインを利用すれば、欲しい機能やデザインを一から構築することなく追加可能です。
EC-CUBEユーザーが集うコミュニティもあるため、操作についてわからないことはコミュニティ内で教えてもらえるでしょう。
プラン名 | 初期費用 (税込) |
月額費用 (税込) |
クレジットカード決済手数料 | 提供される決済手段 |
ビギナープラン | 0円 | 3,278円 | 3.6% | クレジットカード決済、コンビニ決済 |
スタンダードプラン | 0円 | 6,578円 | 2.99%~3.6% | クレジットカード決済、コンビニ決済、PayPay、GMO後払い、銀行振込(バーチャル口座) |
プレミアムプラン | 0円 | 10,978円 | 2.79%~3.19% | クレジットカード決済、コンビニ決済、PayPay、GMO後払い、銀行振込(バーチャル口座) |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
ebisumart

参照元:ebisumart
ebisumartはASP型でありながら、カスタマイズに強いECカートです。
ebisumartの特徴を紹介します。
- 柔軟なカスタマイズができる
- 専任の運用サポート担当がつく
1,柔軟なカスタマイズができる
ebisumartでは、さまざまな種類のAPIを公開しており、外部システムとの連携がしやすくなっています。
APIとは、システムとシステムを繋ぐ役割をするもので、ebisumartで公開されているAPIは1000以上です。
APIが多いということは、連携できるシステムの種類が多いということなので、カスタマイズ性が高まります。
社内にエンジニアがいる企業であれば、開発しやすくなるでしょう。
2,専任の運用サポート担当がつく
ebisumartを導入すると、ECCという専任コンシェルジュのサポートサービスが受けられます。
ECCは、一緒に運用について考えてくれたり、提携サービスの活用法や施策の実行をサポートしてくれたりします。
専任であるため、小間切れの問い合わせではなく、継続的な支援を受けられるというのもメリットです。
プラン名 | 初期構築費用(税込) | 月額費用内訳 |
従量課金プラン | 300万円~ | 基本保守料金+カスタマイズ機能保守費用+オプション利用料金+アクセス費用(変動) |
固定料金プラン | 300万円~ | 基本保守料金+カスタマイズ機能保守費用+オプション利用料金+アクセス費用(固定) |
レベニューシェアプラン | 1,000万円~ | 毎月の売上金額の2.5%~ |
※最新の詳細や条件については、必ず公式サイトでご確認ください。
自社にあったECカートの選定/比較ポイント
自社にあった最適なECカートを選ぶ際には、次の5つのポイントが重要です。
- 予算はどれぐらいか?
- 目指す事業売上はどれくらいか?
- 定期通販/総合通販どちらを行うか?
- 0からオリジナルのECサイトを作りたいか?
- 将来的に機能を拡張できるか?
それぞれの内容について説明します。
予算はどれぐらいか?
まず、予算を明らかにしましょう。
ECサイト構築にいくらかけられるのかを把握しなければ、ECカートを選べません。
一般的に、ECカートは下記の順で費用が高額になると考えられます。
無料ASP型→有料ASP型→オープンソース型→パッケージ型→フルスクラッチ型
ひとまずECサイトをリリースしたい方には、無料ASP型のECカートを使用すべきですが、価格だけで判断せず、他3つのポイントと合わせて選ぶことが大切です。
目指す事業売上はどれくらいか?
ECカートの選定では、目指している事業売上の規模も重要です。
例えば年商100万円を目指すECサイトと、年商1億円を目指すECサイトでは必要な機能が異なりますよね。
ECカートの機能や仕様を選ぶうえでも、目指すべき売上規模は重要になってくるということです。
以下の表では、ECカートと売上規模の対応をまとめました。自社がどの売上規模を目指しているかで、検討するECサイトを確認してください。
ECカート | 対応する事業売上(目安) |
無料ASP型 | 年商100万円〜300万円 |
有料ASP型 | 年商500万円〜3000万円 |
パッケージ型 | 年商1億円〜 |
オープンソース型 | 年商500万円〜1億円 |
フルスクラッチ型 | 年商5億円〜 |
定期通販/総合通販どちらを行うか?
ECサイトの販売方法もECカート選びに影響します。
サブスクリプション型の定期通販と通常の総合通販では、ECカートに必要なシステムが異なります。
特に定期通販を行う場合は、定期購入機能やフォーム一体型機能など定期に特化した機能が多く搭載されたECカートが必要です。
定期通販は定期購入のサイクルを設定したり、継続期間に合わせた販促を行ったりと必要な機能が複雑になるため、総合通販用のECカートでは対応が困難になります。
定期通販を行う商材であれば、定期通販機能が搭載されたECカートを選ぶのがいいでしょう。
0からオリジナルのECサイトを作りたいか?
ゼロからオリジナルのECサイトを構築したいのであれば、フルスクラッチ型もしくはオープンソース型が向いています。
ASP型は用意された機能を使って、手軽にECサイトを始められるのがメリットですが、オリジナルのカート機能を作ったり、デザイン性を高めたりはできません。
もし、ASP型やパッケージ型で実現できない販売手法やデザインにしたいのであれば、ゼロから開発が必要です。
ただし、完全なオリジナルとなるとECカートの運用が属人化され、その人以外はわからないといったことも起こりえます。
そうならないためにも、その後の運用や保守を考えての検討が必要でしょう。
将来的に機能を拡張できるか?
ECカートの選定において、将来の拡張性を見据えることは非常に大切です。売上規模が伸びたりビジネス形態が変化するにつれて、新しい機能が必要になる場合が増えてきます。
たとえば、B2B取引に対応するなら見積書の作成や法人向けのアカウント管理、さらに掛け払いなどの決済方法が求められるかもしれません。
海外市場への進出を検討しているなら、多通貨での決済処理や多言語化の仕組み、関税や配送オプションの設定といった越境EC向けの機能が必要となるでしょう。
こうした機能を後から追加できるかどうかは、ECカートの提供形態や開発体制によって変わってきます。
ASP型の場合、サービス側がオプション機能をリリースしていればスムーズですが、自社独自の要件を加えるには制限があることが多いです。
パッケージ型やオープンソース型なら外部モジュールやプラグインなどで拡張できる可能性がありますが、互換性や保守に注意が必要です。
フルスクラッチ型はどんな機能でも理論上は実装できますが、開発コストがネックになることもあるでしょう。
将来的な方向性を見据え、どのようなビジネス要件が生じてもスムーズに対応できるように設計することが、持続的なEC成長のためのポイントの1つです。
まとめ 自社に合ったECカートを選定しよう
本記事では、ECカートの概要やモールとの違い、さらにASP型・パッケージ型・オープンソース型・フルスクラッチ型・モール型ECカートの特徴やメリット・デメリットを取り上げてきました。
事業者によって、コストやカスタマイズの自由度、保守体制、そして将来のビジネス拡大シナリオなどが異なるため「どのカートが最適か」は一概には言えません。
しかし、事前に必要となる機能や事業規模に応じた拡張性を洗い出すことで、失敗リスクを大幅に減らすことが可能です。
また、新しいECカートへリプレイスを検討する場合は、顧客データや商品データの移行、さらには検索エンジン上の評価を落とさないためのSEO対策、外部連携システムの再設定などに注意が必要となります。
もし、自社にぴったりのECカート選定について迷っている場合は、専門家へ相談したり、導入実績のあるサービスプロバイダの無料相談を活用するのも賢い選択でしょう。
たとえば、弊社でもECカートの導入や乗り換えに関する無料相談もお受けしておりますので、検討中の方はお気軽にお問い合わせください。
今後のECビジネスを成功させるためには、販売機能だけでなく運営体制や将来の発展性を意識したツール選びがポイントになるでしょう。