モールごとに管理画面を開いて受注を確認し、繁忙期には出荷が回らない。そのような状態で「OMSを比較して候補を出して」と言われ、候補の多さに手が止まっている担当者も多いのではないでしょうか。
料金表の「月額◯円〜」を見ても、自社の受注件数で実際にいくらかかるのかは読み取れません。
月額の安さだけで選ぶと、従量課金で総額が膨らんだり、倉庫や発送代行との連携が足りずに手作業へ戻ったりして、再び乗り換えを検討する事態になりかねません。
本記事では、EC事業者向けのOMS(受注管理システム)21社を、総額(従量課金込み)・連携(WMS・発送代行・基幹システム)・運用(例外処理・サポート)の軸で整理し、単体型・出荷自動化型・基幹統合型・卸向けの4分類で紹介します。
なお、本記事で扱うのは「EC事業者向けの受注管理システム」です。会計ソフトのOMSや楽天スーパーロジスティクスは対象外としています。
【早見表】EC向けOMSおすすめ21選を料金・特徴・向いている企業で比較
EC向けの主要OMS21選を、料金(基本料と課金単位)・特徴・向いている企業の3つの観点で一覧比較します。
各システム名をクリックすると、記事後半の詳細解説へ移動できます。
| システム名 | 分類 | 特徴 | 料金(基本料+課金単位) | 向いている企業 | WMS一体型か | 無料お試し |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 速販UX | toC単体 | 楽天・Yahoo!は各5店舗まで追加料金なし。15以上のモールに対応 | 初期10,000円/月額980円〜+受注件数従量 | 1〜2モール・月数百件の小規模 | 連携型 | 30日間 |
| TEMPOSTAR | toC単体 | 商品点数と受注件数で課金方式を選べる | 初期0円/月額1,650円〜(スタンダード11,000円〜)+商品点数・受注件数 | 小〜中規模・複数モール | 連携型 | 30日間(条件あり) |
| 助ネコ | toC単体 | 受注・在庫・商品登録などを機能単位で契約 | 初期30,000円/受注管理2,100円〜+受注件数 | 必要な機能だけ使いたい小規模 | 連携型 | 30日間 |
| ネクストエンジン | toC単体 | 50超のモール・カートに対応。導入数が多い | 初期0円/月額3,000円〜(200件まで)+201件目から35円/件〜、年間保守15,000円 | 小規模から大規模まで・多モール | 連携型 | 30日間 |
| Robot-in | toC単体 | 受注件数の段階制で月額に上限がある | 初期0円/月額3,000円〜15,000円(受注件数の段階制) | 楽天中心の小規模 | 連携型 | あり |
| スマレジEC・一元管理 | toC単体 | 実店舗POS「スマレジ」と連携。CRM機能も搭載 | 初期0円/月額10,000円(400件まで)+401件目から25円/件〜 | 実店舗を併売する中規模 | 連携型 | 1ヶ月間 |
| まとまるEC店長 | toC単体 | 商品点数別の定額で受注件数の従量なし | 初期0円/月額9,800円(税別・3,000商品)〜、商品点数別 | 商品点数が多い中規模 | 記載なし | 問い合わせ |
| タテンポガイド | toC単体 | 17モール対応。無料期間が最大3ヶ月 | 初期0円/月額11,000円(税込・300件まで)〜、受注件数の段階制 | サポート重視の小〜中規模 | 記載なし | 最大3ヶ月(条件あり) |
| Crossma | toC単体 | 受注件数が増えても月額が変わらない | 初期30,000円/月額14,800円(税別・2万SKUまで)、SKU・店舗で追加 | Amazon中心・多店舗 | 記載なし | あり |
| GoQSystem | toC単体 | 有料プランは受注件数の上限なし。フリープランあり | フリー0円(100件まで・新規限定)/月額15,000円〜、受注件数不問 | 定額で件数を増やしたい小〜中規模 | 連携型 | 有料プラン20日間 |
| CROSS MALL | toC単体 | 月額固定で受注課金なし。実店舗在庫とも連携 | 初期0円/月額10,000円〜 | 実店舗と連携したい中規模 | 連携型 | 問い合わせ |
| LOGILESS | toC出荷自動化 | OMSとWMSが一体。受注から出荷までを自動化 | 初期0円/月額20,000円(300件まで)〜+出荷件数従量 | 自社倉庫の出荷を自動化したい | 一体型 | 1ヶ月間 |
| コマースロボ | toC出荷自動化 | OMSとWMSが一体。500件までは基本料内 | 初期0円/月額10,000円+出荷件数従量(501件〜) | 自社倉庫で出荷する小〜中規模 | 一体型 | 30日間 |
| mylogi | toC出荷自動化 | OMSとWMSを兼ね備えた物流管理システム | 要問い合わせ | 物流まで一体で任せたい | 一体型 | 問い合わせ |
| シッピーノ | toC出荷自動化 | 発送代行・FBAなど1,800以上の倉庫と連携 | 初期0円/月額9,800円(税別・1物流連携)〜+出荷件数・SKU数 | 発送代行に出荷を任せている | 連携特化 | あり |
| 通販マーケッターEight! | 基幹統合 | ECカートと基幹をリアルタイム連携。電話・FAX注文も統合 | お見積り | 複数の受注経路を持つ大規模 | 基幹統合 | 問い合わせ |
| 通販する蔵 | 基幹統合 | カスタマイズ前提。倉庫管理オプションあり | 要問い合わせ | カスタマイズ前提の大規模 | オプション | 問い合わせ |
| アラジンEC | toB | 基幹「アラジンオフィス」と連携するBtoB受発注 | 個別見積(モデルケース:初期400万円〜/月額7万円〜) | 基幹と連携した卸・法人取引 | 該当なし | 問い合わせ |
| スマレジEC・B2B | toB | FAX・電話の注文をWeb受注に切り替える | 基本額非公開/追加ユーザー980円/月等 | 電話・FAX受注が多い卸 | 該当なし | あり |
| BtoBプラットフォーム受発注 | toB | 発注側と受注側をつなぐプラットフォーム型 | 要問い合わせ | 取引先が多い食品・外食向け卸 | 該当なし | 問い合わせ |
| CO-NECT | toB | 取引先数・受注数で変動。無料トライアルあり | 要問い合わせ(取引先数・月間受注数で変動) | 小規模から始めたい卸 | 該当なし | あり |
※料金は各社公式サイトの記載(2026年9月18日確認)。税表記は公式に合わせています
▼あわせて読みたい
OMSとは?導入メリットやWMSとの違い・考慮点について解説!
早見表で候補の見当を付けたら、次の「6つの判断軸」で比べ、分類ごとの詳細解説で候補を2〜3社に絞ってください。
OMSの選び方で押さえる6つの判断軸
OMSは月額の安さではなく、従量課金込みの総額、WMSや発送代行との連携、例外処理まで含む運用のしやすさで選びます。
判断軸は次の6つです。
【1.従量課金込みの総額で比べる】
CROSS MALLやまとまるEC店長のような固定制と、ネクストエンジンやTEMPOSTARのような従量制があるため、自社の月間受注件数(繁忙期を含む)を各社の課金単位に当てはめ、基本料と従量分を12か月分で比較する
【2.出荷体制に合わせてWMS一体型か連携型かを決める】
自社倉庫の出荷まで自動化するなら一体型、倉庫を別システムや発送代行に任せるなら連携型を選ぶ
【3.発送代行(3PL)との連携範囲を確認する】
出荷指示の自動送信、出荷完了と在庫戻しの自動反映、返品時の在庫処理まで対応しているかを見る
【4.モール・カート・基幹システムとの連携方式を見る】
自社が使うモールがAPI連携かCSV取込のみか、基幹・会計・POSとリアルタイムでつながるかを確認する
【5.キャンセル・返品・同梱など例外処理をどこまで自動化できるか】
導入後に手作業へ戻る原因の大半は例外処理のため、自動化ルールの条件数(LOGILESSは90以上の条件項目を公開)と柔軟さを見る
【6.サポートと導入支援の手厚さ】
対応チャネルと時間、専任担当の有無、初期設定やモール連携の支援範囲を見積書で確認し、あわせて導入実績の多さも安定運用の目安にする
候補を2〜3社に絞ったら、無料トライアルで通常の注文だけでなく、同梱・分割配送・返品といった例外処理まで再現して試すのが確実です。稟議では「繁忙期の件数で試算した総額」「利用中の発送代行が公式の連携先に載っているか」の2点を添えると、決裁者が判断しやすくなります。
受注・在庫を一元管理したいEC事業者向けのOMS11選
自社出荷、または倉庫を別システムや発送代行で運用するEC事業者向けに、受注・在庫の一元管理に強い11社を紹介します。
- 速販UX
- TEMPOSTAR
- 助ネコ
- ネクストエンジン
- Robot-in
- スマレジEC・一元管理(旧アシスト店長)
- まとまるEC店長
- タテンポガイド
- Crossma
- GoQSystem
- CROSS MALL
これらのOMSは、複数のモール・カートの注文を取り込み、在庫を同期し、出荷指示や送り状発行までを1つの画面で処理します。倉庫内の作業はWMSや発送代行側で行う前提のため、料金は比較的低く、月額1,000円未満から始められる製品もあります。
速販UX

速販UX(株式会社サイオ)は、1〜2モールで月数百件を処理する小規模事業者に向いており、楽天市場・Yahoo!ショッピングは各5店舗まで追加料金なしで連携できます。
初期費用10,000円、月額980円のスタートプランから利用でき、受注件数に応じた従量課金で月額が決まります。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・au PAYマーケット・メルカリShops・Shopifyなど15以上のモール・カートに対応し、楽天市場とYahoo!ショッピング以外のモールは1店舗につき月額1,000円で追加します。
倉庫との連携はロジザードZERO、楽天スーパーロジスティクス、イーロジットなどの外部サービスと接続する連携型です。30日間の無料期間は機能制限なしで試せます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期10,000円/月額980円(スタートプラン)〜15,000円(定額スタンダード) |
| 課金単位 | 受注件数従量(スタートプランは101件目から20円/件)、またはユーザー数 |
| 対応モール | 15以上(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・au PAYマーケット・メルカリShops・Shopify等) |
| WMS連携 | 連携型(ロジザードZERO・楽天スーパーロジスティクス・イーロジット等) |
| 無料お試し | 30日間 |
| 公式サイト | https://sokuhan.jp/ |
TEMPOSTAR

TEMPOSTAR(SAVAWAY株式会社)は、複数のモールを運営する小〜中規模事業者に向いており、商品点数と受注件数の2つの課金を、変動制と固定制から選べます。
初期費用0円、月額1,650円のスタータープラン(受注200件・商品2,000点まで)から始められ、上限なしのスタンダードプランは月額11,000円からです。料金は商品登録数に応じた課金と、受注件数に応じた課金の合計で決まり、受注件数課金は1件あたりの変動制と、件数帯ごとの固定制から選択できます。商品管理機能を使わなければ商品点数の課金はかかりません。
複数倉庫との連携や送り状発行システムとの連携に対応した連携型です。30日間の無料期間がありますが、スタータープランはクレジットカードの登録が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期0円/月額1,650円(スターター)〜11,000円(スタンダード)〜 |
| 課金単位 | 商品登録数+受注件数(変動制または固定制を選択) |
| 対応モール | 公式サイトの対応一覧で要確認 |
| WMS連携 | 連携型(複数倉庫連携・送り状発行連携) |
| 無料お試し | 30日間(スタータープランはクレジットカード登録が必要) |
| 公式サイト | https://commerce-star.com/ |
助ネコ

助ネコ(株式会社アクアリーフ)は、受注管理だけ、在庫管理だけといった形で必要な機能だけを契約したい小規模事業者に向いており、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・au PAYマーケット・Qoo10などに対応します。
受注管理・在庫管理・商品登録・発注管理・Web領収書をシステム単位で契約する方式です。初期費用はメインシステムで30,000円(税別)、月額は受注管理のベーシック版が2,100円(100件まで)からで、受注件数や商品登録数に応じて段階的に上がります。
楽天スーパーロジスティクス、Amazon FBA、Amazon Easy Shipへの自動出荷指示に対応した連携型で、未対応のモールはCSV取込で扱える仕組みです。30日間の無料体験があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期30,000円(税別)/受注管理2,100円(100件まで)〜 |
| 課金単位 | システム単位の契約+受注件数・商品登録数の従量 |
| 対応モール | 楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・au PAYマーケット・Qoo10・BASE・Shopify等 |
| WMS連携 | 連携型(楽天スーパーロジスティクス・Amazon FBA・Amazon Easy Ship) |
| 無料お試し | 30日間 |
| 公式サイト | https://www.sukeneko.com/ |
ネクストエンジン

ネクストエンジン(NE株式会社)は、小規模から大規模まで幅広い事業者に向いており、50を超えるモール・カートに対応する点が強みです。
初期費用0円、月額3,000円(税抜)で受注200件までを含み、201件目からは1件35円、401件目からは30円と段階的に下がり、10,001件目以降は1件5円になる従量制です。店舗数や商品登録数の追加は無料で、契約1年経過後は年間保守費用15,000円(税抜)がかかります。
楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・メルカリShops・TikTok Shop・Shopifyなど50超のモール・カートに対応し、倉庫やWMSとの連携はアプリ(月額3,000円〜)で追加する連携型です。
2026年5月から6月にかけてAPIの刷新とMCPサーバーの実装(β版として一部の契約者向け)を公表しており、外部システムやAIとの連携を広げています。30日間の無料期間があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期0円/月額3,000円(税抜・受注200件まで)。契約1年経過後は年間保守15,000円(税抜) |
| 課金単位 | 受注件数従量(201件目〜35円/件、401件目〜30円/件、以降段階的に単価が下がる) |
| 対応モール | 50超(楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・メルカリShops・TikTok Shop・Shopify等) |
| WMS連携 | 連携型(倉庫・WMS連携アプリ、送り状発行連携、Amazon FBAマルチチャネル連携) |
| 無料お試し | 30日間 |
| 公式サイト | https://next-engine.net/ |
Robot-in

Robot-in(ハングリード株式会社)は、楽天市場を中心に運営する小規模事業者に向いており、月間受注件数の段階制で月額の上限が決まっている点が特徴です。
初期費用無料、月額3,000円(受注200件まで)から始まり、501件以上は月額15,000円が上限です。件数が増えても15,000円を超えないため、繁忙期の予算が読みやすい料金体系といえます。
楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・au PAYマーケット・Qoo10・メルカリShopsなどに対応し、倉庫との連携は楽天スーパーロジスティクス、スクロール360、ロジザードZEROに対応した連携型です。無料トライアルがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期無料/月額3,000円(200件まで)〜15,000円(501件以上・上限) |
| 課金単位 | 月間受注件数の段階制 |
| 対応モール | 楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・au PAYマーケット・Qoo10・メルカリShops等 |
| WMS連携 | 連携型(楽天スーパーロジスティクス・スクロール360・ロジザードZERO) |
| 無料お試し | あり |
| 公式サイト | https://www.hunglead.com/products/robot-in.html |
スマレジEC・一元管理(旧アシスト店長)

スマレジEC・一元管理は、楽天市場・Yahoo!ショッピング・自社ECに実店舗を加えて運営する中規模事業者に向いており、POSレジ「スマレジ」との連携で店舗とECの商品・在庫情報を同期できます。
旧「アシスト店長」の名称で提供されていたサービスで、運営元の株式会社ネットショップ支援室が2024年12月に株式会社スマレジの完全子会社となり、2025年6月にスマレジ本体との新しいAPI連携を開始しました。
初期費用0円、月額10,000円で月間受注400件までを含み、401件目からは1件25円から件数に応じて単価が下がる従量制です。楽天市場・Yahoo!ショッピング・自社ECの受注・在庫を一元管理し、購入履歴にもとづく顧客管理(CRM)機能も備えます。倉庫連携や送り状発行、後払い決済との連携に対応した連携型です。1ヶ月間の無料期間があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期0円/月額10,000円(受注400件まで) |
| 課金単位 | 受注件数従量(401件目〜25円/件、段階的に単価が下がる) |
| 対応モール | 楽天市場・Yahoo!ショッピング・自社EC等 |
| WMS連携 | 連携型(倉庫連携・送り状発行・後払い決済連携) |
| 無料お試し | 1ヶ月間 |
| 公式サイト | https://ec.smaregi.jp/oms/ |
まとまるEC店長

まとまるEC店長(株式会社ブランジスタソリューション)は、数千点以上の商品を複数モールで扱う中規模事業者に向いており、受注件数やモール数による従量課金がない定額制です。得意なモールはYahoo!ショッピングで、注文APIに対応しています。
初期費用0円、月額9,800円(税別・3,000商品まで)から、5,000商品15,000円、10,000商品25,000円と商品点数別のプランで料金が決まります。受注件数やモール数が増えても月額は変わらないため、点数の多いアパレルや雑貨で予算を固定したい場合に検討しやすい料金体系です。
申し込みから最短1時間で在庫連携を始められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期0円/月額9,800円(税別・3,000商品まで)〜78,000円(50,000商品まで) |
| 課金単位 | 商品点数別の定額(受注件数・モール数の従量なし) |
| 対応モール | 公式サイトで要確認(Yahoo!ショッピング注文APIに対応) |
| WMS連携 | 要問い合わせ |
| 無料お試し | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://www.ec-tencho.jp/ |
タテンポガイド

タテンポガイド(株式会社オークファン)は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなど17のモール・カートを運営する小〜中規模事業者に向いており、条件を満たせば最大3ヶ月間無料で試せます。
初期費用0円、月額11,000円(税込・受注300件まで)から、500件まで13,200円、1,000件まで26,400円と受注件数の段階制です。楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・au PAYマーケット・Qoo10・メルカリShopsなど17のモール・カートに標準対応し、未対応先は汎用形式でのデータ取込で在庫を連動させます。
無料期間は契約月を含む3ヶ月で、受注1,000件・商品10,000点・5サイトまでが対象です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期0円/月額11,000円(税込・受注300件まで)〜48,400円(2,000件まで) |
| 課金単位 | 受注件数・商品点数・店舗数の上限別プラン |
| 対応モール | 17(楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・au PAYマーケット・Qoo10・メルカリShops等) |
| WMS連携 | 要問い合わせ(汎用形式でのデータ取込に対応) |
| 無料お試し | 最大3ヶ月(受注1,000件・商品10,000点・5サイトまで) |
| 公式サイト | https://tatempo.guide/ |
Crossma

Crossma(株式会社IZUMI)は、Amazonを中心に多店舗展開する事業者に向いており、受注件数がいくら増えても月額が変わりません。
初期費用30,000円(税別)、月額14,800円(税別)で商品登録20,000SKUまで利用できます。受注件数による課金はなく、SKUを20,000単位で追加する場合は月額10,000円、2店舗目以降は1店舗につき月額5,000円が加わります。
受注件数が読めない成長期や、セール時に件数が急増する事業者にとって、月額が固定される点は予算管理のしやすさにつながるでしょう。全機能を使える無料トライアルがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期30,000円(税別)/月額14,800円(税別・20,000SKUまで) |
| 課金単位 | 月額固定(受注件数不問)。SKU追加10,000円/2万SKU、店舗追加5,000円/店舗 |
| 対応モール | 公式サイトで要確認 |
| WMS連携 | 要問い合わせ |
| 無料お試し | あり(全機能利用可) |
| 公式サイト | https://crossma.jp/ |
GoQSystem

GoQSystem(株式会社GoQSystem)は、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなど40以上のモール・カートを定額で運営したい小〜中規模事業者に向いており、条件を満たせば無料で使い続けられるフリープランがあります。
フリープラン(月間受注100件・受注金額50万円まで、新規申込限定)が0円、受注管理プランが初期30,000円・月額15,000円で、有料プランは受注件数の上限がありません。在庫連携を含むプランは月額29,800円、商品管理まで含むプランは44,800円です。
楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・au PAYマーケット・Shopifyなど40以上のモール・カートに対応し、倉庫連携は「GoQロジ」で楽天スーパーロジスティクスやAmazon FBAとAPI接続する連携型です。有料プランは20日間の無料期間があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | フリープラン0円/受注管理プラン初期30,000円・月額15,000円〜 |
| 課金単位 | 受注件数不問の定額(フリープランのみ月100件・50万円の上限) |
| 対応モール | 40以上(楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・au PAYマーケット・Shopify・Qoo10等) |
| WMS連携 | 連携型(GoQロジで楽天スーパーロジスティクス・Amazon FBA等と連携) |
| 無料お試し | 有料プランは20日間(フリープランは無期限・新規限定) |
| 公式サイト | https://goqsystem.com/ |
CROSS MALL

CROSS MALL(株式会社アイル)は、3モール以上を運営し実店舗とも在庫を連携したい中規模事業者に向いており、月額固定で受注件数による課金がありません。
複数のネットショップの商品登録・在庫管理・受注管理をASP(クラウド)で一元管理するシステムです。
倉庫連携はAir Logi・ロジクラ・クラウドトーマスといった外部WMSと接続する連携型で、楽天スーパーロジスティクスやヤマト運輸のフルフィルメントサービス、Amazon FBAマルチチャネルにも対応します。同社の基幹システム「アラジンオフィス」と連携すれば実店舗の在庫とも同期できます(別途費用)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 初期0円/月額10,000円〜 |
| 課金単位 | 月額固定(受注件数・金額による課金なし)。商品数上限15,000点 |
| 対応モール | 公式サイトで要確認 |
| WMS連携 | 連携型(Air Logi・ロジクラ・クラウドトーマス・楽天スーパーロジスティクス・Amazon FBA等) |
| 無料お試し | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://cross-mall.jp/ |
受注から出荷まで自動化したいEC事業者向けのOMS4選
自社倉庫の出荷まで自動化したい、または発送代行と直結したいEC事業者向けの4社を紹介します。
この分類には2つの型があります。1つはOMSとWMSが一体になった型で、LOGILESS・コマースロボ・mylogiが該当する製品です。もう1つは発送代行との連携に特化した型で、シッピーノが該当します。
LOGILESS

LOGILESS(株式会社ロジレス)は、自社倉庫または契約倉庫での出荷を自動化したい事業者に向いており、OMSとWMSが一体になったEC自動出荷システムです。
初期費用0円、月額20,000円(税抜)のライトプランが月間300件までの出荷を含み、月額25,000円(税抜)のスタンダードプランは500件までを含む電話サポートが付きます。超過分は1件25円から、出荷件数が増えるほど単価が下がる従量制です。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・Shopify・TikTok Shopなど18以上のモール・カートに対応し、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便・西濃運輸の配送会社とも連携します。自社倉庫だけでなく、発送代行の倉庫をシステムに接続して使うことも可能です。1ヶ月間の無料テストアカウントがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型 | OMS×WMS一体型 |
| 基本料金 | 初期0円/月額20,000円(税抜・ライト・300件まで)、25,000円(税抜・スタンダード・500件まで) |
| 課金単位 | 出荷件数従量(超過分25円/件〜、段階的に単価が下がる) |
| 連携先 | 18以上のモール・カート。ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便・西濃運輸 |
| 無料お試し | 1ヶ月間(テストアカウント) |
| 公式サイト | https://www.logiless.com/ |
コマースロボ

コマースロボ(株式会社コマースロボティクス)は、自社倉庫で出荷する小〜中規模事業者に向いており、月間500件までの出荷が基本料金に含まれます。
初期費用無料、月額10,000円の自動出荷プランに出荷500件までが含まれ、501件目からは1件20円、5,001件目からは15円と段階的に下がり、20,001件目以降は1件5円です。
Amazon・楽天市場・au PAYマーケット・Qoo10・Yahoo!ショッピングのほか、Shopify・ecforce・futureshopなどのカートに対応します。運営元は倉庫管理サービス「Air Logi」も展開している企業です。30日間の無料期間は全機能と電話での導入サポートが付きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型 | OMS×WMS一体型 |
| 基本料金 | 初期無料/月額10,000円(自動出荷プラン)、30,000円(SCMプラン)+従量 |
| 課金単位 | 出荷件数従量(500件まで基本料内、501件〜20円/件、段階的に単価が下がる) |
| 連携先 | Amazon・楽天市場・au PAYマーケット・Qoo10・Yahoo!ショッピング・Shopify・ecforce・futureshop等 |
| 無料お試し | 30日間(電話導入サポート付き) |
| 公式サイト | https://www.commerce-robo.com/ |
mylogi

mylogi(株式会社mylogi)は、物流業務をまとめて任せたい事業者に向いており、OMSとWMSを兼ね備えた物流管理システムとして提供されています。
EC専業の物流会社が自社の倉庫運営で使ってきたシステムで、バーコード検品、リアルタイムの在庫・出荷状況の把握、多品種小ロットへの対応を特徴としています。
運営元は受注代行から倉庫作業までを請け負うフルフィルメントサービスも提供しているため、システムだけを導入する場合と、物流業務ごと委託する場合の両方で相談できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型 | OMS・WMS兼備 |
| 基本料金 | 要問い合わせ(単体価格は公式に非公開) |
| 課金単位 | 要問い合わせ |
| 連携先 | 公式サイトで要確認 |
| 無料お試し | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://www.mylogi.jp/ |
シッピーノ

シッピーノ(シッピーノ株式会社)は、発送代行やAmazon FBAに出荷を任せている事業者に向いており、注文の取り込みから倉庫への出荷依頼、在庫同期までを自動化します。
初期費用0円、月額9,800円(税別)で1つの物流サービスと連携でき、2つ目以降の物流サービスは月額4,800円で追加します。
Amazon FBAマルチチャネルサービス、LogiMoPro、ロジザードZEROを導入している倉庫など1,800以上の物流倉庫と連携し、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10・Shopify・TikTok Shopなどの注文を24時間自動で処理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型 | 発送代行連携特化型 |
| 基本料金 | 初期0円/月額9,800円(税別・1物流サービス連携)、2つ目以降4,800円/月 |
| 課金単位 | 出荷件数+SKU数(単価は要問い合わせ) |
| 連携先 | 1,800以上の物流倉庫(Amazon FBA・LogiMoPro・ロジザードZERO導入倉庫等)。楽天市場・Yahoo!ショッピング・Qoo10・Shopify・TikTok Shop・ネクストエンジン |
| 無料お試し | あり |
| 公式サイト | https://www.shippinno.net/ |
受注から基幹業務まで統合したい大規模事業者向けのシステム2選
EC・電話・FAXなど複数の受注経路と在庫・出荷・顧客管理を1つの基盤で運用したい大規模事業者向けの2社を紹介します。
検討の目安は「モール・カートが複数あり、電話・FAX・カタログなどEC以外の受注経路がある」「基幹や会計との連携を個別開発や手作業で補っている」「年商規模が大きく、既存の基幹システムが更新時期にある」のいずれかに当てはまる場合です。
なお、通販マーケッターEight!は本記事を運営する株式会社東通メディアの製品です。
通販マーケッターEight!

通販マーケッターEight!(株式会社東通メディア)は、電話・FAX・ハガキの注文まで含めて受注経路を統合したい大規模事業者に向いており、ECカートと基幹システムをリアルタイムで連携させます。
受注・在庫・出荷・顧客・売上管理を1つの基盤で扱う通販基幹システムです。自社のECカートと基幹をリアルタイムで連携し、受注データの即時反映や在庫の自動更新ができるほか、コールセンターでの電話・FAX受注もECと同じ顧客データで処理できます。
モール・MA(マーケティングオートメーション)・WMS等との連携にも対応し、業務フローに合わせたカスタマイズを前提に、年商数億円~年商数百億円規模までの事業者に導入されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | お見積り |
| 課金単位 | 利用ライセンス数別のプラン |
| 対応モール | 要問い合わせ |
| 連携先 | モール・MA・WMS等との連携に対応 |
| 無料お試し | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://2ma-eight.com/ |
通販する蔵

通販する蔵(株式会社ソフテル)は、業務に合わせたカスタマイズを前提に、受注から倉庫管理までを1社で組みたい大規模事業者に向いています。
楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなどのモールと自社ネットショップの受注・商品情報をまとめて管理するシステムで、丁寧なヒアリングをもとに業務のシステム化を提案しています。
オプションの「ロジする蔵」で自社倉庫向けの倉庫管理に対応し、基幹システムとの連携も可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 要問い合わせ |
| 課金単位 | 要問い合わせ |
| 対応モール | 楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・自社ネットショップ等 |
| 連携先 | オプション「ロジする蔵」で倉庫管理に対応 |
| 無料お試し | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://www.suruzo.biz/ |
卸・法人取引の受発注を一元化したい事業者向けのシステム4選
卸・法人取引向けの受発注システムを、4社紹介します。モール数ではなく得意先別の価格・締め支払・承認フロー・EDI連携で選びましょう。
消費者向けのOMSは「複数モールの注文をいかに速く処理するか」が主眼ですが、卸・法人取引(BtoB)では、取引先ごとに異なる掛率や単価、締め日と支払条件、発注側の社内承認、既存のEDI(企業間の電子データ交換)との接続が要件になります。
アラジンEC

アラジンEC(株式会社アイル)は、基幹システムと連携して卸・法人取引の受発注をデジタル化したい事業者に向いており、カスタマイズ対応型のBtoB専用ECパッケージです。
同社の基幹システム「アラジンオフィス」をはじめとする外部システムとの連携実績を強みに、取引先からの発注を手入力なしで受注データにする仕組みを提供します。
パッケージ費用に加えて、基幹連携・環境構築・カスタマイズ・導入支援を含めた見積になるため、既存システムとの接続範囲を先に整理してから相談するのが近道です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 個別見積(モデルケース:初期400万円〜1,500万円超/月額7万円〜15万円〜) |
| 課金単位 | 規模・カスタマイズ度合いによる個別見積 |
| 特徴 | 基幹システム「アラジンオフィス」等と連携するカスタマイズ対応型BtoB受発注 |
| 無料お試し | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://aladdin-ec.jp/ |
スマレジEC・B2B(旧・楽楽B2B)

スマレジEC・B2B(株式会社スマレジ)は、FAXや電話での注文が多い卸事業者に向いており、取引先の注文をWeb受注に切り替えて受発注業務を効率化します。
2025年11月4日に「楽楽B2B」から名称を変更したサービスです。ユーザー5人・取引先5,000件・商品10,000件までを含むStandardプランと、ユーザー20人・取引先10,000件・商品100,000件までを含むProfessionalプランがあり、ユーザー追加は1人980円/月、商品登録5,000件の追加は10,000円/月です。
同社のPOSレジ「スマレジ」や「スマレジEC・一元管理」と同じグループの製品のため、店舗・消費者向けEC・卸を1社の製品群でそろえたい事業者にとって検討しやすい選択肢です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 基本額は要問い合わせ(料金表ダウンロード)。追加ユーザー980円/月、商品5,000件追加10,000円/月 |
| 課金単位 | ユーザー数・取引先数・商品登録数(Standard/Professionalのプラン区分) |
| 特徴 | FAX・電話の注文をWeb発注に切り替える卸・法人取引向け受発注システム |
| 無料お試し | あり(条件は記載なし) |
| 公式サイト | https://ec.smaregi.jp/b2b/ |
BtoBプラットフォーム受発注

BtoBプラットフォーム受発注(株式会社インフォマート)は、取引先の数が多く、発注から請求までを取引先と同じ基盤で完結させたい事業者に向いています。
発注側と受注側の双方が同じプラットフォームに参加し、発注・納品・請求までをデジタルで完結させる仕組みです。自社だけで完結するシステムではなく、取引先にも参加してもらう形のため、取引先の多い食品・外食・卸の業界で採用が進んでいます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 要問い合わせ |
| 課金単位 | 要問い合わせ |
| 特徴 | 発注側・受注側をつなぐプラットフォーム型。基幹システム連携が豊富 |
| 無料お試し | 要問い合わせ |
| 公式サイト | https://www.infomart.co.jp/order/index.html |
CO-NECT

CO-NECT(CO-NECT株式会社)は、取引先数が少ないうちに小さく始めたい卸事業者に向いており、標準機能を試せる無料トライアルがあります。
取引先がスマートフォンやPCから発注できる受発注システムで、受注側の入力作業をなくすことを目的にしています。料金は取引先数と月間受注数に応じて変動し、契約は1年間の年間一括払いです。
無料トライアルで標準機能を試用できますが、期間や上限は確認が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 要問い合わせ(取引先数・月間受注数で変動、年間一括払い) |
| 課金単位 | 取引先数・月間受注数 |
| 特徴 | スマートフォン・PCから発注できる受発注システム。無料トライアルあり |
| 無料お試し | あり(期間は記載なし) |
| 公式サイト | https://biz.conct.jp/ |
OMS導入で失敗しないための進め方
受注処理の属人化や在庫ズレが月に数回起きた時点で機能要件を整理し、例外処理までトライアルで試してから切り替えます。
導入の進め方は、導入タイミングの判断、機能要件の整理、乗り換え計画の3つのステップに分かれます。
導入タイミングを4つのサインで判断する
ステップ1は、導入のタイミングを判断することです。次の4つのサインのうち1つでも当てはまれば、検討を始める時期です。
- モールやカートの管理画面を3つ以上開いて受注を確認している
- 在庫のズレや売り越しが月に数回起きている
- 受注処理に毎日2時間以上かかっている
- 特定の担当者が不在だと出荷が止まる
4つ目のサインは、担当者の退職や繁忙期にそのまま出荷停止につながるため、組織としての優先度が最も高い状態です。逆に、1モールで月に数十件、同梱や分割配送といった例外処理がほとんどない段階では、OMSの月額に見合う効果が出にくいため、モール管理画面の機能で運用しながら、サインが出た時点で検討を始めるのが現実的です。
業務フローと例外処理を整理して機能要件を書き出す
ステップ2は、現在の業務フローを文書にし、必要な機能をリストにすることです。
受注確認、在庫引当、出荷指示、配送連絡、問い合わせ対応という標準の流れを書き出し、そこから外れる例外処理(キャンセル、返品・交換、同梱、分割配送、予約販売、ギフト対応など)を洗い出します。例外処理は発生頻度の高いものに絞って類型化しておくと、システムの自動化ルールで扱いやすくなります。
そのうえで必要な機能を列挙し、「6つの判断軸」をチェック項目に落とし込んだ機能要件リストを作ります。総額の試算条件(繁忙期の月間受注件数)、出荷体制(自社倉庫か発送代行か)、連携したいモール・カート・基幹システム、自動化したい例外処理、必要なサポート範囲の順に並べると、そのまま各社への問い合わせ内容になります。
なお、詳細な要件定義はベンダーを選定した後に、そのベンダーと一緒に進める工程です。この段階では機能要件の整理にとどめ、要件定義書まで作り込む必要はありません。
既存OMSからの乗り換えはデータ移行と並行運用を計画する
ステップ3は、すでにOMSを使っている場合の乗り換え計画です。乗り換えでは、移行するデータの範囲と、モール連携を切り替える順番を先に決めます。
移行対象になるのは受注履歴、顧客情報、商品マスタ、在庫データで、とくに受注履歴をどこまで引き継ぐかは新旧システムの仕様に左右されるため、早い段階でベンダーに確認が必要です。
切り替えは繁忙期を避け、一定期間は新旧のシステムを並行運用して、出荷件数や在庫数が一致することを確かめてから旧システムを止めます。旧システムの契約を終える前に、過去データを参照できる体制(エクスポートしたデータの保管先と閲覧方法)を残しておくと、返品対応や問い合わせで過去の注文を確認する際に困りません。
ECサイト全体のリプレイスと合わせて検討する場合は、以下の記事の判断基準と手順が参考になります。
▼あわせて読みたい
ECサイトをリプレイスするタイミングと判断基準!乗り換えの手順や費用も解説
OMSに関するよくある質問
OMSの導入期間や無料トライアル、導入効果、補助金の可否など、検討時によく寄せられる6つの質問に回答します。
Q1. OMSの導入にはどれくらいの期間がかかりますか?
SaaS型(クラウドで提供されるサービス)は最短即日から数週間で使い始められます。たとえばGoQSystemは3〜4モールなら約40分で初期設定できると公式サイトに記載しています。一方、カスタマイズ型や基幹統合型は要件の整理と設計が必要なため、半年から1年程度を見込んでください。
Q2. 無料トライアルやフリープランはありますか?
無料期間は製品ごとに異なり、速販UX・助ネコ・ネクストエンジン・コマースロボは30日間、GoQSystemの有料プランは20日間です。GoQSystemには月間受注100件までの条件で無料のまま使い続けられるフリープラン(新規申込限定)があり、タテンポガイドは条件付きで最大3ヶ月の無料期間を設けています。トライアルでは通常の注文だけでなく、同梱や返品などの例外処理を再現して確かめてください。
Q3. 個人情報の扱いやセキュリティはどう確認すればよいですか?
OMSに顧客の個人情報を預けることは、個人情報保護法上の「個人データの取扱いの委託」にあたり、委託先を監督する義務は委託元であるEC事業者にあります(個人情報保護法第25条)。ベンダーには、データの保管場所、アクセス権限の管理、操作ログの取得、通信の暗号化を確認してください。決済については、決済代行事業者を利用する形が主流で、クレジットカード・セキュリティガイドラインに沿った対応がとられているかを確認します。
Q4. OMSの導入効果はどれくらいですか?稟議に使える数字はありますか?
各社が公式サイトで公表している導入事例が参考になります。コマースロボは受注処理にかかる時間を最大95%削減できるとしており、LOGILESSの導入事例には、導入後に全注文の90%以上を自動出荷できるようになった企業が紹介されています。ただし効果は受注件数や業務フローで大きく変わるため、稟議には自社の試算を添えてください。「現在の受注処理時間(1日)×営業日数×担当者の時間単価」で年間の人件費を出し、OMSの年間総額(基本料+従量分+保守費)と比べる方法が分かりやすい形です。
Q5. OMSの導入に補助金は使えますか?
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は、事務局に登録されたITツールのソフトウェア費用やクラウドサービスの利用料が対象で、登録されたIT導入支援事業者と共同で申請します。2026年度の通常枠は補助率1/2以内(最低賃金に近い水準の事業者は2/3以内)で、補助額はITツールが備える業務プロセスの数に応じて5万円以上150万円未満、または150万円以上450万円以下です。検討中のOMSが登録ツールかどうかは各社に確認してください。なお、ECサイトそのものの制作は対象外です。
▼あわせて読みたい
【2026年】ECサイト構築・運用に使える補助金6選!補助金額や申請方法などを紹介
Q6. AI対応など最新動向で選び方は変わりますか?
判断軸そのものは変わりませんが、「連携のしやすさ」の比重が上がっています。ネクストエンジンは2026年5月にAPIを刷新し、6月にはAIエージェントから操作できるMCPサーバーの実装(β版として一部の契約者向けに提供)を公表しました。外部システムやAIとつなぎやすいOMSほど、将来の自動化の選択肢が広がるため、判断軸の4つ目「連携方式」を確認する際に、APIの公開範囲と更新の頻度も見ておくと安心です。
自社の規模と出荷体制に合うOMSを選ぼう
OMS選びは早見表で候補を絞り、6つの判断軸で比べ、規模と出荷体制に合う2〜3社をトライアルで確かめるのが基本です。
- 月額ではなく、繁忙期の受注件数で試算した従量課金込みの総額で比べる
- WMS・発送代行・基幹システムとの連携範囲を先に決め、一体型か連携型かを出荷体制で選ぶ
- 消費者向けか卸向けか、出荷体制、基幹統合の要否で候補を絞り、例外処理までトライアルで試す
候補を2〜3社に絞ったら、次は複数の受注経路や基幹・会計との連携まで含めて検討する段階です。
通販基幹システムの比較表をダウンロードして、社内での検討材料にお使いください。


